「開かずの箱」をもう増やさない! 正しい収納グッズの選び方&使い方

#くらし   

「とりあえず」とものを箱や引き出しなどに詰め込み、そのままふたをして、パンパンになったまま使うことなく風化していく収納スペースに、モヤモヤしている人いませんか?

「心当たりがある人は、収納が下手なのではなく、収納グッズの特徴と最適な使い方を間違えている可能性あり」と、片づけのプロであるタスカジのseaさんは指摘します。

seaさんのナビゲートで、収納がうまくまわる、グッズの使い方をチェックしてみましょう!

どうやって使うのがいい? 引き出し編

引き出すこと自体が面倒なこともある引き出し。入れるものとの相性に注目!

【チェック1】同じ場所で使うものはセット収納に!

例えば1段目にインナーを、2段目に下着を、とアイテムごとに引き出しを分けて収納するケースがよくありますが、着替えるときに同時に下着もインナーも取り出すならば、一段にたくさん入る引き出しを用意して、両方を同じ段に入れるべき。「これなら引き出しアクション数が1回になるので、手間が減ります。洗濯物をしまうときもスムーズ!」

【チェック1】同じ場所で使うものはセット収納に!


【チェック2】引き出しは、高さのある区切りを!

引き出しが深すぎると、ものが増えたときに上に積んで底のものが埋もれがち。空き箱や紙袋を使って、引き出しの深さにあった区切りをつくります。「文房具でも調理道具でも、よく使うものは、その区切った中に放り込むだけでいいようにすると、深さのある引き出しがぐっと使いやすくなりますよ!」

【チェック2】引き出しは、高さのある区切りを!


【チェック3】奥行きのある引き出しは手前に1軍、奥に2軍と分類

衣装ケースは奥行きがあり、衣類を入れた状態で全部引き出すのは重たくて面倒です。「使用頻度やシーズンのオンオフなどで、1軍と2軍に分け、よく使う1軍は手前、それ以外の2軍は奥と配置を分けれな、使うときに半分だけ引き出せばいいので楽です」

【チェック3】奥行きのある引き出しは手前に1軍、奥に2軍と分類


引き出し収納のまとめ

何度も引き出しの開け閉めをすること自体が大変なので、同時に使うものはジャンルが違っても同じ引き出しに収納をしたり、深さや奥行きに合わせて使い方を変化させることで、ぐっと引き出しの使いやすさがアップ! 当たり前のように家にある引き出し収納も、こうして考えながら使うことで、ぐっと便利になりそうですね。

どうやって使うのがいい? カゴ編


【チェック1】色味をおさえたものを選び、出し入れの多いカゴはフタなしで

見せる収納として便利なふたつきのカゴが、まさにパンドラの箱化の元凶となっているって、ご存知でしたか? 「ふたがついているので、頻繁に使うものを入れると出し入れが面倒。もし中身を隠したいなら、主張をしない色を選び、ふたを外して使いましょう。カゴの色がインテリアになじんでいれば、多少中身が見えても気になりにくいですよ」

【チェック1】色味をおさえたものを選び、出し入れの多いカゴはフタなしで


【チェック2】使いこなしたい場所こそ、浅めのカゴを!

カラーボックスなどの枠のなかにカゴを入れ、引き出しとして使っているケースもよくあります。「深めのかごは中身が見えず、収納量が多いという利点がありますが、逆に引き出さないと中身が取れないというデメリットも。深さを半分にすれば、引き出さなくてもさっと手が届き、出し入れがぐっと楽になりますよ」

【チェック2】使いこなしたい場所こそ、浅めのカゴを!


カゴ収納のまとめ

ふたつきのかごは素敵ですが、使いにくいのでは本末転倒! 色味をおさえてフタなしにすれば素敵な雰囲気を残しつつ実用的な収納ができるのですね。そして浅めのカゴなら引き出さなくていいというアイデアも目からウロコ。つい枠に合った深さのかごを探したくなりますが、あえて浅めを選ぶのが賢い選択!

どうやって使うのがいい? コの字ラック編


空間を区切るなら「緩さ」がポイント!

コの字ラックは使い過ぎると手の届きにくいデッドスペースを増やすおそれも。重ね使いをしてキチキチにものを詰めるより、空間をざっくりと上下に分けるくらいで使うのがおすすめです。収納力を高めようと取り入れたことが、逆に使いにくさを招いてしまうことにも。上にラックを積み上げたり、手前と奥にに並べる使い方はせず、1つの空間を上下に分ける程度、とゆる〜く設定することが、収納力をアップさせて出し入れをしやすくするコツ!

空間を区切るなら「緩さ」がポイント!



どうやって使うのがいい? かわいい缶


お気に入りを1つだけ厳選して、ディスプレーを!

ふたつきの缶は開ける手間があり、収納グッズとして使うには少々不便です。でも見た目が可愛ければ、飾る収納として、置いておくのはアリ。お気に入りの間をすべて飾ろうとすると逆にごちゃついて見えるので、どれか1つに絞ってインテリアのアクセントに。

ふたを開け閉めする手間を考えると、実用性は低めになります。中はよく使うものというより、ときどき手に取るものや思い出の品などをしまっておくのにいいかもしれません。ワンポイントの飾りで、ついでにちょっとものを保管しておくこともできる、と考えるといいかもしれません。

お気に入りを1つだけ厳選して、ディスプレーを!


教えてくれた人▷タスカジ seaさん

タスカジ seaさん

家族の片づけコンサルタント。家事代行マッチングサービス「タスカジ」にて予約の取れない家政婦として活躍中。著書に『家じゅうの「めんどうさい」をなくす。』(ダイヤモンド社)など。

撮影/木村文平
イラスト/利光春華
文/レタスクラブ編集部T

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