姿だけでなく性格もさまざま! とっても個性的な雲たちの話/雲の超図鑑 すごすぎる天気の図鑑(4)

「すごすぎる天気の図鑑」シリーズでおなじみ! 映画『天気の子』の気象監修者としても有名な荒木健太郎さんが教えてくれるのは、数ある気象現象のなかでも観察しやすく、いつも違う姿を見せてくれる「雲」のお話。
ふとした瞬間に空を見上げるのが楽しくなる、雲にまつわるとっておきのネタをお届けします!
※本記事は荒木健太郎著の書籍『雲の超図鑑 すごすぎる天気の図鑑』から一部抜粋・編集しました。
こんな雲にも名前がある!? とっても個性的な雲たち
雲の世界は奥深く、それぞれの雲は姿だけでなく性格もさまざまです。なかでも、とくに個性的な雲をご紹介します。
まずは、蜂の巣状雲です。変種のひとつで、まさに蜂の巣や網目のような見た目をしています。層状雲が消えゆくタイミングなどで出会うことができ、短い時間でいなくなります。そして次も、変種の雲である放射状雲です。この雲は上から離れて見るとまっすぐ並んでいますが、地上からは遠くのものほど小さく見える遠近法により、ある方向から放射状に広がって見えるのです。不安定で上向きに発達する塔状雲や、雲底がちぎれてできる副変種のちぎれ雲もかわいいです。
ほかにも副変種の雲には、雲から降る雨や雪が途中で蒸発してまるで尻尾のように見える尾流雲、降水が地上まで届いた降水雲、雲底がコブのような見た目の乳房雲、積雲などの上部にできるベール雲や頭巾雲などがあります。主張が強い雲たちばかりなので、ぜひ探してみてください。
蜂の巣状雲

蜂の巣状巻積雲が彩雲になっている姿をズーム撮影したもの。とってもきれい。


層状巻積雲に現われた蜂の巣状巻積雲。すぐに消えるので、気にしていないと見逃しそう。
放射状雲

放射状巻雲。放射状だと雲が広がりつつあるように見えるが、実際には平行に並んでいるだけで広がっていっているとは限らない。
塔状雲

夕暮れ時の塔状層積雲。塔状雲は巻雲や巻積雲、高積雲でも見られ、その高さの大気の状態が不安定なことが読み取れる。
ちぎれ雲

付属雲(副変種)のひとつ。乱層雲や積乱雲などによる降水時によく見られる。わりと寿命が短い。
雲の豆知識
「ああ、こういう雲もあるよね」というありふれた雲にも名前があります。とくにちぎれ雲や放射状雲などはよく見かけますが、まず相手を知らないと見つけにくいです。これを機に見かけたら名前を呼んであげて。
著=荒木健太郎/『雲の超図鑑 すごすぎる天気の図鑑』
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