わずかな時間で急発達! 少し親近感のわく「積乱雲」ってどんな雲?/雲の超図鑑 すごすぎる天気の図鑑(5)

「すごすぎる天気の図鑑」シリーズでおなじみ! 映画『天気の子』の気象監修者としても有名な荒木健太郎さんが教えてくれるのは、数ある気象現象のなかでも観察しやすく、いつも違う姿を見せてくれる「雲」のお話。
ふとした瞬間に空を見上げるのが楽しくなる、雲にまつわるとっておきのネタをお届けします!
※本記事は荒木健太郎著の書籍『雲の超図鑑 すごすぎる天気の図鑑』から一部抜粋・編集しました。
わずかな時間で大きく成長! 積乱雲ってどんな雲?
夏の青空では、背が高く上部が横に広がった雲をよく見かけます。わずかな時間で急発達するこの雲こそ、積乱雲です。
積乱雲は十種雲形で唯一雷を伴うため、雷雲ともいいます。下層雲のひとつで、雲底は下層にありますが雲の頭(雲頂)は上層に達しており、上部の横に広がった雲はかなとこ雲と呼ばれます。積乱雲の寿命は30分~1時間。局地的な大雨、落雷、降雹、竜巻きなどの突風をもたらします。横方向の広がりは数km~十数kmで、大気の状態が非常に不安定だと対流圏界面まで達し、夏には雲頂が高度15km以上になることも。
災害をもたらすので怖がられることの多い積乱雲ですが、その生き様はまるで人間のようです。持ち上げられた空気が雲になり、さらに持ち上げられると調子に乗って自力で成長できるようになるものの、やがて限界に達して落ち込み、そして弱りながらも次の世代にバトンタッチする──これが実際に空で起こっています。積乱雲の生き様を知ると、少し親近感がわきますね。
かなとこ雲を伴なった積乱雲

積乱雲の上昇気流が非常に強いと、かなとこ雲の上部にまで雲が達する(オーバーシュート)。このモクモクした部分はオーバーシューティングトップという。かなとこ雲の上部には、オーバーシューティングトップとは別に巻雲が飛び出すことがある(ジャンピングシーラス)。


積乱雲の一生
1 空気が持ち上げられる

2 積雲の発生

3 ひとりで昇れるようになる

4 積乱雲の発生

5 積乱雲の成熟

地上では土砂降りの雷雨。雲は負の気持(下降気流)に支配されつつあった。
6 積乱雲は衰弱して次の世代へ

地上に達した下降気流は横に広がり、新たな上昇気流を生むのであった。
雲の豆知識
積乱雲は夏の印象が強いですが、冬でも上空に寒気が流入すると日本海上で多く発生し、大雪の原因に。冬は対流圏界面の高さが低いので、積乱雲が限界まで発達しても背の高さは10km以下とミニサイズです。
著=荒木健太郎/『雲の超図鑑 すごすぎる天気の図鑑』
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