うつ病は気分が落ち込む…だけじゃない!?無理に連れ出すのはNG/マンガでわかるうつ病のリアル(2)

なにかと多忙な毎日を過ごす現代人。ストレスフルな社会環境のなか、こころのバランスを崩し、不調に陥る人が増えています。重度のうつ病に5年以上苦しむも、「メンヘラマッスル作家」として奇跡の復活を遂げた錦山まるさんもその一人。
うつ病患者の夢(ろまん)とうつ病に詳しいペットのまる、夢の友人の璃杏(りあん)が織りなすエピソードと共に、錦山さんの実体験を交えながら、うつ病の実態と「うつ病に関する間違った知識」をわかりやすく紹介します。なんとなく気分が落ちている…という人や、その周りの人に知ってほしいうつ病のリアルをお届けします!
※本記事は錦山まる著の書籍『マンガでわかるうつ病のリアル』から一部抜粋・編集しました。

うつ病に身体症状がある事は知られていない!

うつ病で起き上がる事も食べる事も出来なくなる。

うつ病はただ単に気分が落ち込むだけの病気なので引きこもってないでたまには外に出てパーっと気晴らしでもすれば元気になる、と考えている人がいるようです。
ですが実際には身体症状もありますし、むしろ身体症状が苦痛のメインだという人もいます。僕も朝布団から起きる時に体が重くて目が覚めてから1時間くらい布団から出られなかったり、自力で寝返りが打てずに背中が痛くなったり、ご飯を食べる時にその姿勢を維持するのが辛くて休み休みご飯を食べたりと、色んな身体症状に悩まされました。
「気晴らしをすれば治る」は大間違い。

そんな状態では外に遊びに行くのは当然ハードルの高い行動なので「気晴らしした方がいいよ!」と言われて無理やり連れ出されるのはもう悪夢でしかありません。誘うほうはもちろん善意で連れ出そうとしているのだと思いますが、うつ病をよく知らないまま相手の都合を考えずに誘うのはただの善意の押し売りになってしまいます。
まして、自分のことを心配してくれているからこその誘いだというのは分かるので断るのも申し訳ないです。本当は行きたくないのに断り切れずに遊びに行ったとしても「せっかく私の為にしてくれているんだからもう少し楽しそうにしないと…」と気を遣い、辛いのを表に出さないように無理やり明るく振る舞うのは人として自然な行動ですよね。
そんな状態で楽しいわけがないですし、それでは本来は楽しいはずの遊びさえ最悪の時間になってしまい、気晴らしで元気になるどころか体力的にも精神的にもかえってボロボロになってしまいます。
一緒に遊びに行こうと誘ってくれる気持ち自体はありがたいのですが、うつ病は病気なのですから少し気晴らしすれば治るような簡単な話ではありません。無理に連れ出すのではなく相手の体調を優先してくださいね。
著=錦山まる/『マンガでわかるうつ病のリアル』
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