大人気育児ブロガーの白目みさえさんが、子どもたちをマンガに描く時に心がけていること

#育児・子育て   
 『子育てしたら白目になりました』より

育児をしていると、白目をむくほど大変に感じてしまうことってありますよね。精神科で心理カウンセラーとして働き、家に帰れば年子の母親である白目みさえさんも、日々そんな気持ちを味わっているワーキングマザーのひとり。

育児にまつわるエピソードを面白おかしくマンガにしてブログやInstagramで公開してきた白目さん。最新作の書籍「子育てしたら白目になりました」には、ついつい子どもたちに口うるさくなってしまう母親の心理や、リビングの床に散らかったものを常にひとり片付け続ける母親の悲哀など、思わず「わかる!」「ほんとこれ!」と膝を打ってしまうものばかり。多くの育児中の読者の共感を呼ぶエピソードが詰まっています。

『子育てしたら白目になりました』より

そんな白目さんが育児マンガを描き始めたきっかけや、子どもたちを描く時に気をつけていること、親として普段心がけていることなどを伺いました。

日々のイライラも、ネタにすることで救われた気持ちになる


──白目さんが『育児マンガ』を描き始めたきっかけについて教えて下さい。

白目みさえさん:元々は育児のあるあるを『白目カルタ』という形で一コマで描いていたのですが、ダ・ヴィンチWebの「子育てしたら白目になりました」の連載のお話を頂戴したことをきっかけに、『白目カルタ』では表現しきれない少し長めのエピソードを描かせていただくようになりました。

──育児マンガを描いていて良かったと思うことはありますか? あればどんな時か教えて下さい。

白目みさえさん:イラッとしたときに「よし、ネタにしよう」と思えることで少しだけ溜飲が下がること。そしてそのネタになったことを読者の方に「共感」という形で受け止めてもらえることです。育児ではどうしても「私だけなんじゃないか」という思いに陥りがちなので、「みんなそうなんだ」と思うと救われた気持ちになります。

『子育てしたら白目になりました』より

──娘さんたちのしーちゃんとひーちゃんもたいへんかわいらしく、一読者としても遠い親戚の子を見るような気持ちで見守っておりますが、現在の子育ての悩みはありますか?

白目みさえさん:見守っていただきありがとうございます。小学生になりましたので、「目を離したら死ぬかも」という不安な場面は減りましたが、小学生ならではの悩みは増えてきました。子どもの嘘や狡さをどこまで扱うか、習い事や宿題とのバランス、得意なことや苦手なこととどう付き合っていくか、友人付き合いなどなど。でも幸いおしゃべりな2人なので、あったことを話してくれるのは嬉しいなと思っています。

──しーちゃんとひーちゃんは自分たちが白目さんの漫画に登場していることをご存知ですか?

白目みさえさん:知っています。登場回数が少ないと怒ってきますので、できるだけ平等さを心がけています。自分が描かれていると嬉しいと思ってくれているようですが、やはり恥ずかしいことや失敗を描かれるのは嫌だと思いますので、子どもが読んで「嬉しい」と思えるくらいの登場に留めておこうと思っています。

──育児マンガを描くときに心がけていること、気をつけていることなどはありますか?

白目みさえさん:できるだけ「面白く」描くことです。「面白くない」と言われてしまえばごめんなさいとしか言えませんが。どうしても描くネタが『愚痴』ですので、できるだけツッコミを入れたりギャグテイストをプラスするなどして、暗くなりすぎないようには気をつけています。


親として心がけていることは、「美味しいごはんを提供すること」


『子育てしたら白目になりました』より

──育児において心がけていること、母親として「これだけは譲れない」ことなどはありますか?

白目みさえさん:「心理的なことちゃうんかい」と思われそうですが、「美味しいご飯を提供すること」です。カップラーメンでも、外食でも。できるだけ子どもたちが「美味しい」「食べたい」と思えるものを提供したいと思っています。というのも私自身が食べることが好きで、美味しいものを食べるとそれだけで少しだけ気持ちが楽になるので、一生の内で何度も訪れる「食」が子どもたちにとって「良いもの」だと思ってくれると嬉しいなと意識しています。

──家事と育児と仕事、多忙な中でも心がけていること、あるいは工夫していることなどがあれば教えて下さい。

「やるべきこと」と「した方がいいこと」をわけて考えるようにしています。例えば洗濯は「やるべき」なのでしますが、朝干して日光に当てた「方が良い」はできる時にしかしません。干せる時に干せる場所に干しています。床の掃除は「やるべき」ですし、毎日した「方がいい」のでしょうけど毎日は無理なので、床が汚れているならスリッパを履いてくださいというのが我が家の教えです。「マスト」と「ベター」を混同すると苦しくなってきますので、「マストは何か」を考えて取り組んでいます。

『子育てしたら白目になりました』より

──最後に、読者の方にメッセージをお願いいたします!

いつも私の作品を楽しんでいただきありがとうございます。私の作品を読んでくださった皆様がクスッと笑っていただき、心の白目が少しでも黒目に変わることを願っております。今後とも白目みさえを見守っていただければ嬉しく思います。

【白目みさえさんプロフィール】
臨床心理士・公認心理師として精神科に勤務する年子の母で、生粋のオタク。基本的に白目をむいて育児をしていて、その様子をカルタにしたものを増産している。漫画家、ライター、イラストレーターとしても活躍中。

取材・文=レタスユキ

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