喪服の意外な歴史。もともとは白い服が主流だった!?/子どもに話したい雑学(53)

「子どもの好奇心を高めたい」
「わが子に尊敬されたい!」
「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」
そんな時に役立つ、子どもをもつ親たちにぜひ知っておいてほしい教養系雑学をご紹介します。子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまう“おもしろ知識”や“生活の知恵”。
学校では教わらない“タメになるうんちく”を、子どもとの会話の中でさりげなく話してみましょう。コミュニケーションをとる際に必要な「教養」になるとともに、きっと子ども自身の「好奇心」をも刺激するはずです!
※本記事は多湖 輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。
喪服はもともと「白」が主流だった!
喪服といえば、現在では黒系の色を着るのがしきたりとなっているが、その色はさまざまな変遷をたどって黒に落ち着いたといわれている。実際、明治初期までは白い喪服が主流で、『日本書紀』にも記されているほど、その歴史は古いとされる。
『日本喪服史 古代編―葬送儀礼と装い―』を著した学習院女子大教授・増田美子さんによると、それまでの白から黒へと変わったのは、養老2年(718)の養老喪葬令(そうそうりょう)がきっかけ。「天皇は直系二親等以上の喪には『錫紵(しゃくじょ)』(薄墨)を着る」と定められ、平安時代には貴族の間で濃い黒の喪服が少しずつ広まっていった。
ところが、室町時代には白が復活。江戸時代に武士が黒紋付を喪服にしていたこともあっが、その後も基本的には白い喪服が一般的だった。
喪服が白だった理由には、「死の汚(けが)れを払うため」というもっともらしい説があるが、急なことだけに「染めるいとまがなかった」、または「染めるのに手間がかかるから」というのがほんとうのところかもしれない。
では、なぜふたたび黒に戻ったのかといえば、これには諸説あってはっきりとしない。
太平洋戦争の激化とともに絹の白無垢が手に入りにくくなったため、素材にこだわらなくていい黒が定着したという説、あるいは、西欧諸国では昔から黒の喪服だったことから、この葬送ファッションの影響を受けたという説もあるそうだ。
監修=多湖 輝『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(KADOKAWA)
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