政略結婚をした男女。「あなたに恋をいたします」毅然とした妻へ宛てた夫の恋の和歌

驚いているのです。

はるかな昔から歌い継がれ、愛されてきた百人一首。小・中学生の頃に習ったなぁ…と懐かしくなるものですが、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公家・歌人である藤原定家が選定した百の和歌には、現代の私たちも共感ができる普遍的な「人の思い」がみごとに詠みこまれています。

とりわけ「恋」の和歌にこめられた思いは、驚くほど昔も今も変わらないもの。歌人たちの恋と人生とはどんなものだったのか…。そんな、習った当時では読み取れきれなかった百人一首の深い魅力を探っていきましょう。

「風になってあなたのもとに忍びたい」当代きっての美男子からの恋文も一蹴した娘/超訳百人一首 うた恋い。(1)


和歌(うた)物語

筑波嶺の みねより落つる みなの川 
恋ぞつもりて ふちとなりぬる

<陽成院>

陽成院/貞明(ようぜいいん/さだあきら)

陽成院/貞明

第57代天皇。母は藤原高子。名は貞明。9歳で即位したが、常識を逸した行動が目立つとして17歳で退位させられ、60年以上に及ぶ長い隠遁生活を送った。

綏子内親王(やすこないしんのう)

綏子内親王

陽成院の次の天皇となった光孝天皇の皇女。退位した後の陽成院に嫁いだ。

所詮、政略結婚だ

心配してやっているのさ

本当の私を見ようとする者などいるものか

あなたに恋をいたします

いじけるのもたいがいになさりませ

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