家でも本格的なおいしさ!ハイボールのとっておきのつくり方/ウイスキー1年目の教科書(5)

ゴルフボールが飛び込んで来て、「これがハイボールだ!」


ハイボールは、今や誰もが知っているウイスキーの飲み方になりましたが、その語源を知っていますか? 諸説あるのですが、ひとつはゴルフ発祥の地のスコットランドで、ウイスキー&ソーダを飲んでいるところに、高く舞い上がったゴルフボールが飛び込んで来て、「これがハイボールだ!」と叫んだことが由来という説。また、アメリカではかつて鉄道の信号機代わりに、棒の先にボールを付けたものを使っていました。そのボールを高く上げると「急げ」という意味だったのですが、急いで簡単につくれることから、ハイボールと呼んだといった説もあります。私はスコットランドのゴルフ説が有力じゃないかと思いますが、飲みながらこういう話をするのも楽しいですよね。

そんなハイボールが、今これほど日本で受け入れられている理由ですが、日本人はアルコール耐性が欧米人に比べて低いですから、すっきりと飲みやすいソーダで割った飲み方になじんだ人が多かったということがあります。さらに、日本には食事中にお酒を飲む習慣があるので、いろんな食事に合うのがハイボールだったということです。食事の脂っこさや、料理の後味をハイボールの炭酸が洗い流してくれてすっきりする、というのが受け入れられて、ブームの原動力になったような気がします。確かにハイボールだと、和食にも合いますし、味の濃い中華料理などは口の中がスッキリして、お酒も料理も進みますね。

日本ではハイボールを看板メニューにするバーもずいぶん多くなりました。それぞれ工夫を凝らして、氷を使わずにウイスキーそのものを冷やしたり、トッピングで特色を出したりと、様々な飲み方で楽しまれているのもハイボールブームの恩恵ですね。

ただ欧米、特にスコットランドやアイルランドでは、ハイボールという飲み方は一般的ではありません。どのバーでもウイスキーを注文すれば、ほぼ間違いなくストレートで出てきます。あとは「さし水」。これはストレートのウイスキーの加水用ですね。水やソーダが欲しい時は別にチェイサーを注文するのが一般的です。

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