世界5大ウイスキーとは?違いを知って飲み比べてみよう/ウイスキー1年目の教科書(6)
技術、品質、生産量など、多数の面で評価されている
ウイスキーの起源はスコットランドもしくはアイルランドですが、その後、アメリカやカナダに伝わって独自のウイスキーづくりに発展していきます。日本にウイスキーが伝わったのは幕末のころで、ウイスキーづくりが始まってまだ100年ほどです。
世界のウイスキーの産地の中でも高く評価されているのが、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本。総称して「世界5大ウイスキー」と呼ばれています。 これらの国々でつくられるウイスキーは、技術、品質、生産量など、多くの面で評価されており、世界中のウイスキーファンを魅了し続けています。 また、生産方法はもとより、産地の気候や風土、自然の環境によって味わいや香りにも大きな違いを持っています。
まず、スコッチウイスキーはウイスキー王国として知られるスコットランド産。スコットランド内の6大産地にあるモルトウイスキー蒸溜所の個性的な原酒が特徴です。これらに関しては、原料は大麦麦芽のみで、3年以上の貯蔵年数が必須と、独自の厳格な規定があります。全世界のウイスキー生産量の約6割を占め、近年では個性が楽しめるシングルモルトの人気が高いですね。
アイリッシュウイスキーとして知られるアイルランド産のモルトウイスキーは、スモーキーフレーバーのないものが多く、単式蒸溜器による3回蒸溜で、ライトで穏やかな香味が特徴です。一時期衰退していたのですが、近年新しい蒸溜所が増えており、再び注目を浴びています。最近では2回蒸溜でピートを効かせたものが人気を集めています。
アメリカンウイスキーは生産効率に長けた連続式蒸溜機を使ってつくられることが多く、大麦麦芽はもちろん、トウモロコシやライ麦、小麦などの原料を使い分けます。トウモロコシを5%以上使ったバーボンウイスキーが有名で、その規定では、内側を焦がした新樽を使用することが定められていて、独特のバニラ香が特徴です。
カナディアンウイスキーも連続式蒸溜機を使うことが多く、トウモロコシなどを原料としたベースウイスキーに、麦類などを原料にしたフレーバリングウイスキーをブレンドし た、クセのない飲みやすい味わいです。中身の数%までは「カナディアンウイスキー以外の物を混ぜても良い」という規定も面白いですね。
そしてジャパニーズウイスキーは、モルトウイスキーの場合原料は大麦麦芽のみで、スコッチウイスキーと同様に単式蒸溜器で2回(3回以上もある)の蒸溜を経ること、と定められています。5大ウイスキーの中では歴史は浅いのですが、その品質の高さは世界で評価されています。
つくられる国によってウイスキーのタイプ、原料、蒸溜方法、貯蔵年数などに関する規定が異なりますが、「穀物を原料として、糖化、発酵の後に蒸溜を行い、木製の樽で貯蔵熟成させてできる酒」というウイスキーの大原則にはしっかり当てはまったつくり方をしています。
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