【16歳で帰らなくなった弟】衣服も身につけず身元不明のまま亡くなった弟に何が?苦しみと絶望の中で家族が見たもの【全真相(ネタバレ注意)】

同乗者の女の子は誰?

警察官から、孝のバイクに乗っていた女の子の身元について聞かれたきむらさんと母。取るものも取りあえず帰宅し、女の子を探し始めました。
携帯電話のない時代、唯一の手掛かりは連絡先が書き留められたアドレス帳。心当たりのある電話番号にかたっぱしから電話をかけ続けますが、なかなか見つかりません。

早く見つけてあげなきゃ

よく知っている子だった

娘は帰ってません

そして…
同乗者の女の子は、近所に住む、私や両親もよく知る孝の同級生でした。
翌朝、父と母は、その女の子の両親に会うためそろって家を出ました。そのときの両親の背中を、きむらさんは、ずっと忘れることはできなかったそうです。

のちに、この日のことを母にたずねたというきむらさん。

母は当時のことを

子どもを失って悲しいのはあなた方も同じでしょう?

悲壮な覚悟をもって、女の子の家を訪ねた両親。その両親に対し、怒鳴るでもののしるでもなく、子どもを失った悲しさだけを語った女の子の親。その心の痛みは、言い尽くせないものだったに違いありません。

弟の命を奪った加害者の青年

弟の遺体が帰宅してすぐ、ピンポーンというチャイムが来客を知らせました。
事故の加害者の青年と、その父親でした。

加害者の青年

立てなくなった加害者の父をおぶっていった父

その日はそのまま帰った青年でしたが、孝を死なせた自責の念から、たびたびきむらさんの家を訪れました。

3度目のお参りで母が言った

孝は帰ってこない

加害者は、事故の責任を認め、勤め先の銀行を退職して罪を償おうという姿勢を見せていました。そんな青年を「責めても仕方ない」と、母はきむらさんを諭しました。

この記事に共感したら

Information

本ページはアフェリエイトプログラムによる収益を得ています

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント応募

新規会員登録する

コミックエッセイランキング

コミックエッセイをもっと見る

作品を検索する

レシピランキング

レシピランキングをもっと見る

レタスクラブ最新号

レタスクラブ最新号詳細