文章術において、主に3つの使い方がある「が」。接続助詞の「が」は逆接のときだけ使おう
接続助詞の「が」は逆接のときだけ使う
「が」は、多くの文章術の本で、「使用する際に注意が必要」と指摘されています。「が」にはおもに3つの使い方があります。
1. 主語を表す格助詞
「鳥が飛んでいます」
2. 逆接(接続詞「しかし」と同じ用法)を示す接続助詞
「明日の予定はいっぱいですが、なんとか時間をつくりましょう」
3. 単純接続(文と文を単純につなげる)を示す接続助詞
「社員食堂のメニューは豊富ですが、どれもおいしいです」
とくに注意が必要なのは、3の単純接続を示す「が」です。「文と文を単純につなげる」強い働きがあるので、前後のつながりがない文でもくっつけてしまうためです。
文例1 逆接
現状の課題を話し合いましたが、建設的意見は出ませんでした。
文例2 単純接続
現状の課題を話し合いましたが、多くの意見が出ました。
文例1 は逆接の用法で、「が」は「しかし」の意味を含みます。文例2 は単純接続の用法で、「現状の課題を話し合いました」「多くの意見が出ました」という2つの事実をつなげているだけです。「が」より前の文章が同じでも、「が」の役割は違います。
「が」は「しかし」の意味を含むため、読み手は「が」が来ると「逆接」を予測します。単純接続だった場合、読み手は予測どおりではないので、一瞬、違和感を覚える場合があります。できるだけ単純接続の使用は控えます。

元の文
資料を送信しますが、お目通しをお願いします。
改善例1
資料を送信します。お目通しをお願いします。
改善例2
資料をお送りしますので、お目通しをお願いします。
改善例1では、「が」を削って、文を2つに分けました。単純接続の「が」は、削っても意味が変わらないからです。
改善例2では、「が」を理由や根拠を示す接続助詞「ので」に変えて、読み手の予測が限定されるようにしました。
「が」を無意識に使っていると、論理が破綻したり、読み手を混乱させることにつながります。ビジネス文書では、接続助詞の「が」は、逆接のときに使うように意識しましょう。
※本記事は藤吉豊、小川真理子著の書籍『社会人になったらすぐに読む文章術の本』から一部抜粋・編集しました。
著=藤吉豊、小川真理子/『社会人になったらすぐに読む文章術の本』
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