人と自然を組み合わせて物語のある一枚へ。屋外での撮影で物語を切り取ろう/好き」を伝える 写真の教科書(2)

積雪した翌日、森の中で木々から落ちる雪の粉

時間帯によって光の強さが変化! ポートレートで重要な「ライティング」を知ろう
『撮り方の基本からSNS発信まで 「好き」を伝える 写真の教科書』 2回【全9回】


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※本記事は武井宏員著の書籍『撮り方の基本からSNS発信まで 「好き」を伝える 写真の教科書』から一部抜粋・編集しました。


人と自然を組み合わせて物語のある一枚へ

作例では、雪が落ちてくる瞬間を写し止めようとしていたところ、周りにいた友人も撮影を始めていました。思い出の一枚といった気分で撮影をしていましたが、友人が画面に入ったことで物語を連想させる一枚へと変化。風景だけだと寂しいと感じるときは、人物を入れてみるといいでしょう。思いがけない物語が生まれるかもしれません。

積雪した翌日、森の中で木々から落ちる雪の粉

DATA:FUJIFILM X-T3・XF16mmF1.4 R WR・F1.4・1/320 秒・ISO320
積雪した翌日、森の中で木々から落ちる雪の粉を撮影した。

ーPOINTー

物語を連想させる

a 物語を連想させる
風景写真にも見えますが、人物を入れることで、誰かと一緒に来ていることを認識させて、物語を連想させます。

b ローアングルで壮大さを演出する
ローアングルにすることで、木々がどこまで続いているかのような世界の壮大さを表現することも。

陰影が難しいときは思い切って光の方を向こう

太陽が真上にある昼間の時間帯は影が強く、被写体をキレイに撮りにくいときがあります。納得のいく陰影がつくれないときは、思い切ってモデルに太陽を向いてもらうと影が顔や身体全体に当たりやすくなります。作例のように寝転んで光の方を向いてもらうことによって、影が少なくなりキレイに写るだけでなく、純粋におもしろい構図になるでしょう。

影を作らない

DATA:Canon EOS R5・RF24-70mm F2.8 L・IS USM・F5.6・1/800 秒・ISO100
晴れた真昼、思い切って「寝てみて」と伝えて撮影した一枚。

ーPOINTー

影を作らないこと
キレイな陰影がつくれないときは、太陽とカメラの位置を近づけてみましょう。被写体の向きとカメラの位置が太陽に近いと影が消えます。

一緒に動いて物語の瞬間を切り取ろう

今回の作例では、見る人に奥にある壮大な世界を感じてほしかったので奥の景色にフォーカスをしています。ポートレートよりも物語性のある一枚を写し止めたいときは、モデルの顔をしっかりと描写する必要はありません。むしろ、どのような世界(物語)を伝えたいかを意識してみるとよいでしょう。

走って、構図で、躍動感を出す

DATA:FUJIFILM X-T4・XF27mmF2.8・F3.2・1/4000 秒・ISO200
山道でモデルと一緒に走って撮った一枚。

ーPOINTー

走って、構図で、躍動感を出す
モデルと一緒に走って撮影することで躍動感を演出。また、あえて水平を意識しないことも躍動感を強めています。

著=武井宏員/『撮り方の基本からSNS発信まで 「好き」を伝える 写真の教科書』

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