「モデルが写りすぎないこと」が表現に繋がる! 感情を爆発させる「トリミング」/好き」を伝える 写真の教科書(5)

SNS時代に身に着けたい写真術、日本最大級のオンライン写真教室代表が教えます!
オンライン写真教室CURBONの代表で、自身もカメラマンとして活躍する武井宏員さん。そんな武井さんが伝授してくれるのは、SNSで「伝わる」写真の撮影技術です。
多くのカメラマン、カメラを学びたい人と交流がある武井さんだからこそ伝えられる技術の数々。初心者~中級者の方はぜひ参考にしてください。
※本記事は武井宏員著の書籍『撮り方の基本からSNS発信まで 「好き」を伝える 写真の教科書』から一部抜粋・編集しました。
感情を爆発させるトリミング
自分の感情を表現したいとき、「モデルが写りすぎないこと」が意外と重要です。また、本来は情報量を消すために行うことが多いトリミングですが、やりすぎると作為的すぎる写真になってしまいます。このバランスは難しいところですが、キレイすぎない写真を心掛けるとよいでしょう。

DATA:Canon EOS R5・RF24-70mm F2.8 L IS・USM・F2.8・1/80 秒・ISO640
悲しみを表現した一枚。
ーPOINTー

a トリミングで情報を整理する
トリミングによって、周囲の環境の情報を消すことで感情をより強く表現することができます。
b 調整しすぎない
左目をトリミングしなかったのは、「いかにもな写真」のようにしないため。感情の表現の際はトリミングは慎重に行うことが大切です。
自然な姿は撮る側が引き出そう
モデルのリラックスした自然体の姿をとらえたいなら、寝てもらったり、走ってもらったりするとよいでしょう。ただし、自分がどんな作品を撮りたいか、どんな構図か、をしっかりと頭の中で考えて、イメージができてから撮影に臨むことが大切です。また、ふとした瞬間の表情などを逃さないためにもカメラは常に構えておきましょう。

DATA:Canon EOS R5・RF24-70mm F2.8 L IS USM・F3.2・1/400 秒・ISO1600
談笑の中での一枚。このときずっとカメラを構えていた。
ーPOINTー
自然体を作りだす
走る以外にリラックスしてもらう方法は寝そべること。寝転がりながら談笑すると、モデルの人間味やありのままの姿が出やすくなります。
シルエットで物語を作り出そう
右の作例のように電車内での撮影で意識したいのは、鏡の反射とシャッター速度。折角のシルエットも鏡にモデルの顔が反射してしまうと現実世界に引き戻されて、物語性が薄まってしまう可能性があります。また、背景は世界観を伝えやすいので、しっかりとピントを合わせておきましょう。シャッター速度は事前に設定しておくことが重要です。

DATA:Leica Q2・F2.8・1/500 秒・ISO100
小湊鐵道(千葉県)の車内にて、背中越しに撮影した一枚。
ーPOINTー
背中で語る物語
シルエットで物語を作る際は順光がおすすめ。また、背中越しの撮影は物語を連想しやすくなります。
著=武井宏員/『撮り方の基本からSNS発信まで 「好き」を伝える 写真の教科書』
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