被写体の雰囲気を大きく変える? どんな写真でも非常に重要な要素「光の向き」/好き」を伝える 写真の教科書(8)

逆光

時間帯によって光の強さが変化! ポートレートで重要な「ライティング」を知ろう
『撮り方の基本からSNS発信まで 「好き」を伝える 写真の教科書』 8回【全9回】


SNS時代に身に着けたい写真術、日本最大級のオンライン写真教室代表が教えます!

オンライン写真教室CURBONの代表で、自身もカメラマンとして活躍する武井宏員さん。そんな武井さんが伝授してくれるのは、SNSで「伝わる」写真の撮影技術です。

多くのカメラマン、カメラを学びたい人と交流がある武井さんだからこそ伝えられる技術の数々。初心者~中級者の方はぜひ参考にしてください。

※本記事は武井宏員著の書籍『撮り方の基本からSNS発信まで 「好き」を伝える 写真の教科書』から一部抜粋・編集しました。


光の向きと効果

光が被写体に当たる向きは、どんな写真でも非常に重要な要素です。どういう向きから光が当たるかによって、被写体がどういう素材か、どういう形状をしているかの表現が変化します。特にポートレート撮影では、光の向きによって被写体の雰囲気も大きく変わるのでしっかりと理解しておきましょう。

順光
カメラから見て、被写体の前面に光が当たっている。色や形をはっきり出すのに適した光だが、立体感が表現しづらいのが難点。ポートレートでは表情をしっかりと写すことができる。

順光



サイド光
カメラから見て、被写体の横から光が当たっている。光源に近い方は明るく、反対側は暗く沈んでいるのがわかる。ポートレートではドラマチックに演出することができる。

サイド光



逆光
カメラから見て、被写体の背後に光が当たっている。全体的に暗く写ってしまうが、ポートレートではエモーショナルな雰囲気を演出することができる。

逆光



トップ光
カメラから見て、被写体の真上に光が当たっている。被写体によっては窪んでしまうこともあるが、ポートレートでは一部を強調して写すことができる。

トップ光


ホワイトバランス

本来は白いはずのものが、写真だと白く見えないことがあります。それらを補正するのがホワイトバランス(WB)という機能です。赤いものが画面に写ると青く補正し、反対に青いものが写ると赤く補正することができます。WBを利用することで写真の印象をガラッと変えることができます。

光の色を「K(ケルビン)」という単位で表した「色温度」

色温度
光の色を「K(ケルビン)」という単位で表したものを「色温度」という。ろうそくの火のような赤みが強い色ほど色温度が低く、晴天時の日陰のような青みが強い色ほど色温度が高くなる。


1. 白熱電球の下で撮影(3000K)
WBを赤味(アンバー)に寄せて撮影。夕日などは見た目以上に赤く写り、ドラマチックな印象を与えることができる。

白熱電球の下で撮影



2. 晴天時に撮影(5000K)
WBをオートにして撮影。どんな光の状況下でも、見た目に近い色や白さで写したいときはオートの設定がおすすめ。

晴天時に撮影



3. 晴天時の日陰で撮影(8000K)
WBを青味(ブルー)に寄せて撮影。青空などは見た目以上に青く写り、幻想的で清涼感のある印象を与えることができる。

晴天時の日陰で撮影


著=武井宏員/『撮り方の基本からSNS発信まで 「好き」を伝える 写真の教科書』

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