【フレンズ出産体験記】最初のおしるしから約38時間!立ち会いなしの初産レポ<医師監修あり>

#育児・子育て   
朝から全然変わってない!!

2022年8月に第一子を出産したannaさん。
出産間近の早朝に、annaさんは下腹部に生理のような痛みを感じて目覚めます。その後、おしるしもやってきたため入院準備を整えるも、なかなか間隔は縮まらず…。やっと翌朝になってから病院へ向かったもののすぐに、とはならず、出産したのはその日の23時過ぎ?!コロナ禍もあり立ち会いなしで臨んだ初産のannaさんの出産エピソードです。

生まれる赤ちゃんの数だけある出産のエピソード。SNSで見たり、プレママ友やママ友から話を聞いたりしたとき、なんとなく気になることがあったりしませんか?
妊婦さんが少しでも快適なマタニティ生活を送れるよう、annaさんに今回の出産時の経験を共有していただき、女性医療クリニックLUNA横浜元町の副院長である小野寺真奈美先生に出産にまつわる疑問点を教えていただきました。

下腹部痛とおしるしがきた!でもなかなか陣痛は進んでくれなくて…

出産レポ1話2_下腹部痛で目がさめました

下腹部痛で目覚めたannaさん。生理痛のような痛みは5~10分間隔ではあるもののまばらで、いまのうちにと朝食を摂っていると、おしるしが!「お産は近い」と感じ、シャワーを浴びたり、記念撮影をしたり、安産体操をしたりして過ごしていましたが、痛みの間隔は遠のいてしまっていました。
しかし、夜になると吐き気や下痢の症状が出現。症状が強くなり、ベッドとトイレを往復しながら夜を明かします。5時になると10分前後、7時にはしっかり10分間隔の痛みがやってきたので病院へ連絡すると来院するように言われます。

院内をウロウロ、ウロウロ…休憩はそんきょの姿勢で

出産レポ2話5_帰りたくないです!

内診すると子宮口2センチ、陣痛は6分間隔。いったん帰宅をするかを聞かれましたが、不安を払しょくするためにも入院を選択。コロナ禍だったため、付き添ってきていたご主人はここで帰宅することに。

出産レポ3話3_陣痛室内をひたすら歩きました

出産レポ4話2_朝から全然変わってない!!


陣痛を促進するために動くように言われるannaさん。PCR検査の結果が出るまでは陣痛室、陰性の結果が出たら廊下をウロウロ…。その合間に昼食やおやつを摂ります。
「そんきょの姿勢(お相撲さんが土俵でするような、背筋を伸ばし膝を開くポーズ)も有効的ですよ」と指導され、廊下を歩く、そんきょの姿勢を繰り返します。

出産レポ4話4_私も頑張らなくちゃ

痛みがいつまで続くか分からない中をひとりで頑張っていると、孤独感で心が折れそうなときもあったというannaさん。
annaさん「このときは、おなかの赤ちゃんが心の支えでした。健康な状態でひとりになるのとは違い、壮絶な痛みをひとりきりで乗り越える事は精神的にとても辛かったです。おなかの赤ちゃんも一緒に頑張っているんだと言い聞かせることでなんとか頑張れました」。

ズキィッ!痛みがかわり、いよいよ痛みのピークへと突入…!

出産レポ4話6_そして行きついたのが…

うとうと眠気を感じた頃、痛みに変化が。そこからは立ったり、座ったり、上を向いたり、下を向いたりいろいろな方法で痛みを逃がします。行きついたのは、かかとでお尻を押すことができる「正座」。

出産レポ5話2_もう15時間経つんだ

そして、痛みがピークに達し、今まで感じたことのない痛みが3分間隔になった頃には、陣痛と気絶を繰り返していたそうです。


専門医に聞く「出産」にまつわるギモン


おしるしがあったもののなかなか本格的な陣痛とならず、自宅で過ごしていたannaさん。翌日に入院されてからもなかなか進んでいかないようですが…。
現在、女性医療クリニックLUNA横浜元町の副院長であり、ご自身も2歳児と0歳児の兄妹を育てる母でもある小野寺真奈美先生にお話を伺ってきました。

女性医療クリニックLUNA横浜元町小野寺真奈美副院長


──annaさんのように、陣痛の際にも吐き気や下痢の症状がでることがあるのでしょうか? 
小野寺先生「陣痛の際に、消化器症状などが起こることはあります。これは分娩の進行によって赤ちゃんが消化器を圧迫することで子宮の収縮(陣痛)が起こり、それによる関連痛が起こることが考えられます。
しかし、妊娠の後半から産後に発症しやすいHELLP症候群(ヘルプしょうこうぐん)といった母児ともに危険を伴う妊娠中の合併症の場合もありますので、胃痛や吐き気などを生じた際は遠慮なくかかりつけの病院へ相談してください」。

──自宅でも病院でもなかなか陣痛が進まなかったannaさん。陣痛を促すためにできることなどはありますか?
小野寺先生「陣痛を促すためには、歩くことやスクワットなどをすることがいいと一般的にはされています。また、赤ちゃんの位置や向きによって、あぐらや四つ這いで様子を見ることなどもあります。ただし、このように陣痛を促すためにすることは、赤ちゃんやお母さんの状態が問題ないことを確認してから行います。状況を病院で確認することが大切です」。

──陣痛のピーク時に気絶をすることはよくあることなのですか?身体として平気なのでしょうか?
小野寺先生「annaさんが気絶したように、疲労でその間意識を失うように休んでいることがあります。基本的に陣痛の間などにそのような状態になる方が多く、それほど体力を消耗していることになります。
特に問題ないことが多いですが、妊娠高血圧症や子癇発作といった緊急性の高い疾患のこともありますので、病院では胎児モニターや母体の血圧、全身状態を確認しながらお産の経過をみています」。

*HELLP症候群(ヘルプしょうこうぐん)…赤血球の破壊(Hemolysis)、肝臓機能の低下(Elevated Liver enzymes)、血小板の減少(Low Platelet)によって引き起こされる病気。名称lはその頭文字から。高血圧、むくみ、頭痛、吐き気などの兆候がみられる。


急にお腹が痛み出した、破水した…など出産のはじまりは人によって異なります。予定日通りにいかないこともほとんどで、読めないからこそ予定日が近くなるにつれ、不安を感じるかもしれません。突然くるその日に少しでも心地よく臨めるよう、出産に関する疑問を解消していきましょう!


anna
22年8月にあさちゃんを出産。出産レポートやあさちゃんの日々の成長、子連れ旅行の様子などをインスタグラムで投稿しています。


取材・文=伊藤延枝
医療監修=女性医療クリニックLUNA横浜元町 副院長 小野寺真奈美先生

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