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本当は「学校に行きたくない」という子どもに寄り添ってあげたいけれど、このまま休み続けるのは心配。まったく先が見えない状態。誰に相談すれば?正解は?
紆余曲折を経て、焦らずゆっくりと見守る姿勢で不登校の娘と向き合うことにした野原さん。たくさんの大人たちが見守る中で、次第に状況が変化していきます。
その時のお話を野原さんにうかがいました。
「『今日だけでいいから学校休ませて』と言われたとき、まったく不安はありませんでした。もともと元気で明るい子だったので、1週間も休ませればすぐに元気になると思っていました。むしろ久しぶりに見た泣き顔を『かわいい』とさえ思いました。
小学校から帰ってきた子どもの顔を見れば『今日はいいことがあったな〜』とか『何か悪いことしてきたな…』とか、どんな出来事があったのか想像がついたので、この頃ちょっとしんどそうかなというのは感じていました。それと、娘はしんどいときは腕を組んでくるなどくっついてくる行動が多くなるので、そのサインも出ているなと、兆候は見られました。
なので、もし本当にしんどいと言われた時には休ませてあげようと大きく構えていたんです。で、実際『休ませて』と言われて『いいよ』と受け止めたわけですが。そのお休みがまさかそんなに長引くものだとは思いもよらず…」
先生たちの連携プレーや周りの助言もあり、徐々に回復し学校に行けるようになったトモちゃん。
「今思えば、初日に『休んでいいよ』と受け入れてあげたのが良かったような気がしています。その時『このお母さんでよかった』と言われたのですが、そのセリフを聞いて、結構切羽詰まっていたのだろうなと思いました。
それと、私の父親(娘からするとおじいちゃん)からの助言で『そのうち元気になるから大丈夫』ということと『何があったか詮索したり、解決しようとするな』という念を押されてまして、それもよかったのかと思います」
すでに成人されている娘さん。
「今は社会人として働いています。初めての一人暮らしを始めて楽しく過ごしているようです。娘が学校に行けなかった頃を思い出してみたのですが、ごく普通の何気ない成長を見られるということは本当に嬉しいことだなあとしみじみ思いました。あの頃、娘に寄り添ってくれた先生とお友達に本当に感謝しています」
著=野原広子/『娘が学校に行きません』
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