日常を謳歌する3人のマダムに、「私も、将来こうなりたい」の声続出!!『マダムたちのルームシェア』著者インタビュー

ひとつ屋根の下で一緒に暮らしているのは、古くからの友人である沙苗さん、栞さん、晴子さん。趣味も気質も三者三様だけれど、いくつになっても仲良しな3人のマダムたち。
寝付けない夜の花札や“かわいい”がテーマのパジャマパーティー、雨の日の喫茶店ごっこなど、何気ない日常を楽しむ工夫や考え方がたくさん描かれています。
なぜマダムたちは歳を重ねることをポジティブに受け止めながら、毎日を楽しく過ごすことができるのでしょうか。作者のseko kosekoさんにお話を聞きました。
『謳歌』という言葉がピッタリ!憧れのルームシェアを漫画に

――イラストレーターとしてだけでなく、漫画家としても活躍されているseko kosekoさん。漫画を描き始めたきっかけは?
seko kosekoさん:きっかけらしいものは思い当たらないのですが、家族が漫画好きで家にたくさん漫画があったので、自分でキャラクターを作って漫画を描いてみるということを自然としていました。初めて物語をしっかり考えて描いたのは、高校生の頃に描いた4コマ漫画だったと思います。
――ルームシェアというテーマを耳にすることは珍しくないですが、「マダム」というのが他にはない面白い切り口ですよね。「マダムたちのルームシェア」をテーマにしたのはなぜですか?
seko kosekoさん:まず先に、マダムたちの漫画を描きたいと思って設定を考え始めました。その中で、ルームシェアだったら近くにいて会話やストーリーが広げやすいなと思ったんです。また、私自身が友人とのルームシェアに憧れているというのもあります。
――SNSで投稿される作品には、たくさんの『いいね』がついていて、反響の大きさがわかります。それを受けてのお気持ちは?また多くの声が寄せられていると思いますが、印象に残っているコメントがありましたら教えてください。
seko kosekoさん:私が「こうだったらいいな」「楽しいな」と思うことを漫画にしているので、肯定的な感想が多くて嬉しいです。また、たくさん嬉しいコメントもいただいているのですが、その中でも「辞書で『謳歌』を引いたらこのシリーズが出てきそう」というのが特に印象に残っています。
日常を楽しむアイデアは家族や友人との出来事を参考に

――どのお話もクスッと笑える部分があり、読んだ後にほっこりと満たされた気持ちになりました。ストーリーを考える中で、心がけていることはありますか?
seko kosekoさん:1つのお話の中に2つほど自分が楽しいと思うことを入れるようにしています。例えば、2巻のエピソード4の「マダムたちと写真」では、イチョウの写真を取りに行くことが1つ、それに合わせたファッションコーディネイトを考えることが2つ、という感じです。また、なるべく3人をまんべんなく関わらせることでしょうか。この2人ばかり喋っているな…とならないように気をつけています。
――パジャマパーティーや雨の日の「喫茶店ハルコ」、良いことおみくじなど、どの話にも真似したいアイデアや参考にしたい過ごし方が描かれています。このようなエピソードやネタは、どこから着想を得ているのですか?
seko kosekoさん:自分の身の回りでの出来事を参考にすることが多いです。「喫茶店ハルコ」は、あまり外に出られない時期に家族と家でパフェを作ったことをベースにしました。バレンタインのチョコレート交換や寝付けない夜の花札、初詣のエピソードは、友人との思い出を話に落とし込んでいます。

――書籍では、1巻に晴子さんがルームシェアに合流するまで、2巻に沙苗さんと栞さんがルームシェアをするまでのエピソードが描き下ろされています。それぞれ辛い経験や大変な時期があったことが感じ取れますが、マダムたちは何事にも挑戦し、今を全力で楽しんでいる印象を受けました。その秘訣は何だと思いますか?
seko kosekoさん:柔軟性・チャレンジ精神・ポジティブさ、そして相手の立場になって考えることが大切なのかなと思います。でも気張りすぎても疲れてしまうので、陰を感じさせてもいいし、全力で楽しまなくてもいいよね~とも思っています。
――読むときに注目してほしいポイントはありますか?
seko kosekoさん:マダムたちの外出時と家での服の違いや、色使いは注目してくれると嬉しいです。気合の入っているときと、あまり力を入れてないときの服が違ったりしているので。

――読本作を通してseko kosekoさんが読者に伝えたいこと、感じてもらいたいことは何ですか?
seko kosekoさん:私の口から言ってしまうと気持ちが引っ張られてしまうのかなと思うので、自由に見てもらえると幸いです。
* * *
seko kosekoさんが描くマダムたちの暮らしには、特別なことは起こりませんが、ちょっとした工夫やポジティブな考え方が日常を幸せに彩っています。また3人がお互いを大切に思い、リスペクトしていることがわかる掛け合いや気遣いも、友情って素敵だなと感じずにはいられません。そこには、seko kosekoさん自身の人柄や暮らしぶりが反映されているように思えてなりません。自由な視点で、ぜひマダムたちのルームシェアライフを覗いてみてください。
取材・文=松田支信
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