父の思いを知ってちょっと泣ける…移住をきっかけに、初めて知ったお墓のことや実家のお金事情/親の呼び寄せが問題山積みだった件(7)

遠く離れて暮らす高齢の両親。
「今は元気だけど、この先なにかあったらどうしよう」「このまま離れて暮らしていて大丈夫?」とぼんやり不安に思っていた矢先…父が電話で「そっちに引っ越したい」と言ってきた!!
実家は残す?売る?新しく両親が住む家はどうやって探す?お墓はどうなる?
いざ「両親を呼び寄せる」となるとたくさんの「これってどうすればいいの~!!」が押し寄せてきて…
イラストレーター・エッセイ漫画家のこしいみほさんが実際に直面した「両親の呼び寄せ」を、イラストとエッセイでつづります。この記事を読んで、あなたの「親とのこれから」をじっくり考える機会にしてみませんか?


こんにちは、こしいみほです。
関東在住の30代のエッセイ漫画家です。
長女の出産を機に、夫の両親との3世代同居を始めて8年が経ちました。
ある日、関西に住む70代の父から「関東に移住を検討している」と電話を受けた私。唐突なその話にプチパニックを起こしてしまいました。
しかしよくよく聞くと、以前私が冗談のつもりで言った「関東に来たら?」の言葉がきっかけとなり、真剣に考え始めたと言うのです。
そんな重大な計画を焚きつけた(かもしれない)娘の私はひとりっ子。両親の関東移住計画を一手に引き受けることになってしまいました。
「親の呼び寄せ」という話題や知識をまったく知らないところからスタートした親の関東移住計画。具体的な住まい探しの段階では、
インターネットが使えない両親に代わって私が物件検索を一手に引き受けるなど、自分の仕事や家事・育児の合間をぬっての責任重大な作業となりました。「正直しんどい…」という気持ちがあったのも本当です。
しかしその間に父が何もしていなかったかというと、それは違いました。「いま住んでいる家より小さい家に住むかもしれない」「引っ越し作業が大変にならないように」と、移住を見据えて実家の断捨離を進めていたのです。
もともと物が多い家ではなかったものの、古い家具や衣類、使わなくなった雑貨などを少しずつ処分。押入に入っているものは、半分以下に減らしていました。
ひとりっ子の私が不安に思いつつも、自分から親には切り出せずにいたこと。それは「家のお墓」のことでした。これについても、父は母や親戚と相談し、しっかりとした方針を決めていました。「親族が代々お世話になっているお寺にお墓を用意することはせず、永代供養をしてもらえる別のところを探すつもり」と伝えてくれた父。
永代供養は、霊園や寺院が遺族に代わって遺骨の管理や供養を行うものです。「ひとり娘がお墓を守る苦労をしないように」と考えての判断だったと思います。
さらに実家の家計や資産についても、父がまとめて説明をしてくれました。両親の暮らしにかかっているお金のこと、預金や保険のこと、土地や家にかかる税金のこと。子どもとしては把握しておきたいものの、いざ面と向かっては聞きづらいと思っていたことばかりです。
突如浮上した移住プランにはお金の心配があるものの、それを除けば両親の暮らしぶりは堅実そのものでした。
父と母はこうやっていつもきちんと準備をして、私に苦労をかけないように育ててくれてたんだよなぁ…そんな親に思いを馳せると、つい涙腺がゆるんでしまいました。
同時に手持ちのカードが把握できたことで、不透明だった親の先々の暮らしについても明確な判断ができるようになり、気持ちも軽くなりました。
親が本当に移住するのか、しないのか。この時点ではまだ見えていませんでしたが、今回ご紹介したような状況の整理は、どれもやっておいてよかったことばかり。
なかなか話題にしづらい実家のお金のことやお墓のこと…。みなさんはご両親と話していますか?
▶︎プロフィール
こしいみほ
イラストレーター・エッセイ漫画家。
SNSで育児や趣味のマンガをたのしく発信しています。
著書にコミックエッセイ「ころんでもポジティブ 毎日を少しでも明るく生きる23の思考術」、「不調と痛みが消える!10秒筋膜ほぐし」(マンガ担当)など。
Instagram:@miho20141124
Twitter:@541miho
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