【フレンズ出産体験記】2度目の入院から8時間。やっと出会えた我が子は4000g超! <医師監修あり>

#育児・子育て   
ついに生まれたBigベビー


2023年1月に第一子を出産したかちょこさん。
計画分娩から一時帰宅を経て再入院したかちょこさんは、繰り返す激しい陣痛の波をなんとかやり過ごし、いよいよ分娩台に。立ち会いの夫さんが病院に到着、ベビー出産までもう少し! かちょこさんの出産エピソードをご紹介します!

生まれる赤ちゃんの数だけある出産のエピソード。SNSで見たり、プレママ友やママ友から話を聞いたりしたとき、なんとなく気になることがあったりしませんか?
妊婦さんが少しでも快適なマタニティ生活を送れるよう、かちょこさんに今回の出産時の経験を共有していただき、女性医療クリニックLUNA横浜元町の副院長である小野寺真奈美先生に出産にまつわる疑問点を教えていただきました。

夫に見守られながら・・・ついに無事ベビーが誕生!


かちょこ出産レポ8話1夫くん到着!ラストスパート!!


分娩台にあがったものの、出ては引っ込んでを繰り返しなかなかな出てこない赤ちゃん。このとき、小陰唇がピリリ!
かちょこさん「小陰唇が裂けたときの痛みは、一瞬熱くなるような、どこか知ってる「外傷的な痛み」で、知ってるからこそ耐えられる痛みでした。まぁ…耐えるも何も、結局陣痛きたら一瞬で忘れましたけど。というか陣痛とは痛みの種類が違いすぎて。陣痛は「痛み」カテゴリーなのかすらよく分かりません! 輪郭が見えない身体のバグ…何だったんだろう…いまだに謎の現象です、陣痛」。

そうしているうちにかちょこさんのもとに夫さんが到着します。手を握りしめ、額の汗をぬぐってくれるなどのサポートをしてくれていましたが、そのときの夫さんがどんな表情をしていたのか、全く見る余裕はなかったそうです。

かちょこ出産レポ9話1ついに生まれたBigベビー


「あと2回くらい(いきんだら)出るよ!」と言われましたが、1回いきむと頭が出て、小さな産声と共にベビーが誕生しました。赤ちゃんと自分を繋いでいたへその緒、この感触を憶えていたいと思ったかちょこさん。ぼやけた視界の先に赤ちゃんの姿だけがはっきり見えたような気がしたそうです。

「お腹に居たのはこの子かぁ」10カ月一緒にいた我が子とのご対面


かちょこ出産レポ10話1我が子とのご対面

かちょこ出産レポ10話2今日までありがとう、お疲れサマ、私の胎盤さん


助産師さんが「おっきいー!」と笑っていたという、4000gを超える大きな赤ちゃん。しかし、人生で初めて胸に抱く生まれたての赤ちゃんは、「それはそれは小さく」感じたそう。
カンガルーケアをした後は、分娩室横の部屋に移動。バースプランで希望した胎盤にも手袋越しでタッチしました。
かちょこさん「カンガルーケアをしたとき、ほんとに人が入ってた…とボーっと思っていました。言われるがまま抱っこして、モゾモゾ目の前で動く赤ちゃんを眺めてました。それより胎盤を見た時の方がテンション高かったんです。こんなんで愛情注げるのかと、自分に不安を覚えました。授乳が始まったらどんどん母性が出てきましたが…笑」。

元々、立ち会い出産を嫌がっていたという夫さん。「しっかり目に焼き付けてほしい」とかちょこさんがお願いして実現。
今振り返ると、夫さんは「立ち会いを怖がっていた過去の自分を説教してやりたい」と言っているそうです。では、夫さんは出産のその瞬間をどのように感じたのでしょうか?
「妻は分娩台の上で汗をダラダラ流しながら、それこそ必死の様相でした。
どんな言葉をかけて良いかも分からず、また何か邪魔をしてはいけないのだろうと、ただただ手を握りしめてやることしか出来ませんでした」

夫婦で臨んだ出産の瞬間。それはかけがえのない思いとなってふたりの心に残っているようです。


専門医に聞く「出産」にまつわるギモン


無事にベビーとご対面となったかちょこさん。分娩時、分娩後の気になるあれこれについて現在、女性医療クリニックLUNA横浜元町の副院長であり、ご自身も2歳児と0歳児の兄妹を育てる母でもある小野寺真奈美先生にお話を伺ってきました。

女性医療クリニックLUNA横浜元町小野寺真奈美副院長


──目が悪かったため、出産直後の視界がぼんやりしていたというかちょこさん。分娩時、メガネやコンタクトは避けたほうが良いのでしょか?
小野寺先生「分娩はいつ緊急の状況になるかわかりませんので、そちらに備えてコンタクトは外してもらいます。眼鏡はある程度つけている場合も多いですが、状況によっては外すこともあります。
また、注意が必要なのがアクセサリー類です。指輪やへそピアスなどは緊急事態の場合は危険なため、外す必要があります。特に指輪は妊娠週数が進むにつれて浮腫んで取れない場合も多いですので、妊娠週数の早い段階で外しておきましょう」。

──出産時に会陰切開することはよく聞きますが、かちょこさんのように小陰唇が裂けてしまうこともあるのでしょうか?防ぐためにできることは?
小野寺先生「会陰は膣と肛門の間のこと。どうしても赤ちゃんが出てくる際に会陰が狭いと自然に裂けてしまうことがあります。裂けるのを防ぐためには、会陰マッサージなどをするとよいとは言われています。小陰唇は膣を守る襞の部分で出産の際に裂傷することもあります」。

──かちょこさんは<カンガルーケア>や<胎盤を触る>などをバースプランに書かれたようですが、「何を書いたら…」と迷う方も多いようです。どのように考えたらよいのでしょうか?
小野寺先生「<産まれる前の陣痛のとき><お産のとき><産まれたあとの育児>についてどうしたいかを考えるといいかと思います。「陣痛の時は誰がいたほうがいいか」「お産の時は立ち会い可能な場合は誰が立ち会うか、立ち会わないか」「その後の育児は母乳栄養にするか」など、自分なりのプランを場面に分けて考えてみるといいかと思います。わからない場合は助産師さんなどに相談しましょう」。

──無事に出産が終わったら、どのように過ごすと良いでしょうか?
小野寺先生「出産後はとにかく安静です。思ったよりも動ける場合も後でダメージがくることも多いです。上のお子さんがいるとなかなか難しいこともあるかと思いますが、ご主人やご両親を頼ったり、行政サービスも多くありますのでぜひ利用しましょう」。


急にお腹が痛み出した、破水した…など出産のはじまりは人によって異なります。予定日通りにいかないこともほとんどで、読めないからこそ予定日が近くなるにつれ、不安を感じるかもしれません。突然くるその日に少しでも心地よく臨めるよう、出産に関する疑問を解消していきましょう!


かちょこ
23年1月に長男のモー太くんを出産。明るくて豪快な妊娠から育児の記録をインスタグラムで公開中。

取材・文=伊藤延枝
医療監修=女性医療クリニックLUNA横浜元町 副院長 小野寺真奈美先生

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