大切なのは「事前準備」と「伝え方」。片づけのプロに教わる円満な実家片づけ術

親子でもめずに片づけたいなら、3つの準備が大切!

よかれと思ってやっているのに気づけばケンカになりがちな、実家の片づけ。
どうしたらもめずに片づけられるのか? そのヒントは、片づけ前の「準備」にあるのだそう。
5000軒超の片づけの悩みを解決してきた片づけのプロ・古堅純子さんに教わりました!

「捨てるだけじゃない実家の片づけ」今回は、実家片づけの前にやっておくべきことと、ケンカを避けるために気をつけたい片づけ中のNGワード&OKワードをご紹介します。

▶︎教えてくれたのは
古堅純子さん

【画像を見る】ケンカしたくないならこれはマスト!実家片づけの前にやるべきこと
古堅純子さん:「捨てられないならムリに捨てなくていい! 寄せて景色を変えよう!」という新感覚のお片づけメソッドが評判の片づけのプロ。YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」も人気。著書累計部数は65万部。

「捨てられないならムリに捨てなくていい! 寄せて景色を変えよう!」という新感覚のお片づけメソッドが評判の片づけのプロ。YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」も人気。著書累計部数は65万部。近著は以下。
『物に囲まれてすっきり暮らす景色を変える片づけ』
5,000軒超の片づけの悩みを解消してきた古堅さんが、物を捨てずに「寄せて景色を変える」片づけ術を伝授。1,650円/大和書房


ケンカしたくないならこれはマスト! 実家片づけの前にやっておくべき3つのこと

「親子でもめずに実家を片づけたいなら、片づけを始める前にやることがある」と古堅さん。「一度の帰省で一気に片づけよう!」と焦ると失敗しがち。親の思いに寄り添い、親のペースで準備をして。

1:まずは親とコミュニケーションを取る

まずは親と充分コミュニケーションを取ろう

最近あまり親子で会話をしていないのに、いきなり親に「今度一緒に片づけよう」といってもそれはむちゃな話。まずは今の親の暮らしぶりを充分に聞き、コミュニケーションを取りましょう。質問攻めにするのではなく、親が話したくなるまで待つ姿勢も大事です。

2:関係が温まってきたら困っていることはないか親に聞く

関係が温まってきたら、困っていることはないか聞いてみよう

親の近況を理解し、親が自分にあれこれ話してくれるようになったらそこで初めて「何か困っていることはない?」「私に手伝えることはある?」と聞いてみて。「○○してあげる」といった上から目線の発言ではなく、相手を敬いつつ控えめに聞くのが◎。

3:「手伝うから改めてまた来るね」と片づけ日を提案する

強引に進めるのはNG。親目線で片づけ日を決めて

子ども側は帰省できる日が限られるから、早く実家を片づけたいでしょう。でも強引に進めると、せっかく縮まった親子の心の距離が開いてしまいます。「お母さんの都合のいい日にまた来るから、そのとき一緒に片づけよう」と親目線で具体的な日程を決めましょう。

親と決めた片づけ日に帰省して、いざ! 実家の片づけを

親子でもめずに片づけたいなら、3つの準備が大切!

3つの準備をしたら改めて帰省し、親子で片づけを。親のタイプにもよりますが、子ども主導になり過ぎないよう親の気持ちに寄り添って片づけて。「約束した日に帰省したら親がもう自分で片づけていた」というのも「実家の片づけあるある」とか。

実家片づけ中のNGワードとOKワード

実家片づけのキモになるのが「もののいい方」。いい方さえ間違えなければ、実家の片づけで親子が険悪になるリスクが減るので、NG、OKワードを念頭に置いて進めて。

【OKワード】

親目線の声かけ「お母さんが暮らしやすい家にしようよ」
実家片づけの目的は、親の今の暮らしをよりよくすること。だからあくまで主語は親。「お母さんが暮らしやすいように」「お父さんが掃除しやすいように」部屋を片づけよう、と伝えましょう。

具体的な目標「ここが片づいたら○○さんを呼ぼうよ」
「片づいたら○○さんを呼んでお茶しよう」「片づけたらベッドで足を伸ばして寝られるね」など、片づけ後に実現できることを具体的に伝えると、親の片づけモチベーションも自然にアップ!

孫パワー「すっきりしたら○○ちゃん (孫) も喜ぶよ」
孫がいるなら、孫を活用しないのはもったいない (笑) 。「片づけたらユイがばあばの家に来たがるね」「リビングでゆうとが遊びやすくなるね」など片づけると孫が喜ぶというメリットを伝えて。

【NGワード】

子の決めつけ「これもう使ってないよね?」
実際に親が使っている気配がないとしても、親には何か別の取っておく理由があるかもしれないので、子が勝手に不要と決めつけるのはNG。せめて「これはまだ使う?」と聞くのがベター。

常識を持ち出す「リビングで寝るなんておかしいよ」
育児を卒業した親世代は、健康や安全面に問題がなければ、基本的には親の好きにすればよいのです。「○○するのはおかしい」と常識や一般論を持ち出して、相手を否定するのは避けて。

ネガティブなことばで脅す「ここで転んだら骨折するよ」
「お父さんが転びそうで心配」「この新聞の山があると歩きづらそう」まではOK。でも本当に危険なことを除き、「これが倒れたら大事故になるよ」など過剰に不安にさせることばは控えましょう。

どうせしなくてはならない片づけなら、親子で楽しく取り組みたいですよね。
なかなか会えない親とじっくり向き合う機会と捉えて、焦らずゆっくり進めましょう!


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イラスト/SAWAMI 編集協力/宇野津暢子
 
文=さいとうあずみ

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<レタスクラブ23年8月号より>



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