『疲れた人に夜食を届ける出前店』第10回料理レシピ本大賞コミック賞受賞！著者・中山有香里さんからコメントをいただきました

たとえば１話目に登場するのは、残業に疲れたサラリーマン。そこへクマが届けてくれのは、おにぎり、焼いたソーセージ、卵焼き、そしてナスのお味噌汁……。絶対に間違いのない組合せに、思わず読者の頬も緩んでしまいます。

他にも、なかなか泣き止まない小さな子どもを抱っこしてぐったりと疲れた夫婦の元にクマとサケが届けたのは、シンプルな塩むすびに豚汁、そしてきゅうりの浅漬け。登場するのは奇をてらわないシンプルなメニューですが、疲れた心と身体に染み渡りそうなお料理ばかり。美味しそうな香りとごはんのあたたかさが伝わってきそうな優しい世界に、ほっこりと心が癒やされますね。

漫画に登場するお料理にはレシピもついているので、食べたくなったら実際に自分で作ることもできます。ピザトーストや目玉焼きのっけパンなど朝食向けのものから、寒い日に食べたいクリームシチューやカレーうどん、夜食に食べたいおかかバター卵かけごはんや半熟味玉入りの爆弾おにぎりなど、素敵なメニューが次々と登場。作り方の手順もイラストでかわいく描かれているので、眺めているだけでも楽しめます！

この『疲れた人に夜食を届ける出前店』の著者・中山有香里さんから、料理レシピ本大賞コミック賞の受賞についてコメントをいただきました。

中山有香里さんの受賞コメント

「この度は素晴らしい受賞をありがとうございます。今でも信じられない気持ちです。
この本は、いつも私のSNSを見てくださっている読者（フォロワー）の皆さまに、１ページでもいいからなにか届けたくて描き続けた投稿作を集めた本です。きっと、誰もが毎日を必死で生きていて、最高だった日も最悪だった日もあると思います。そんな１日の終わりに見て、少しでもほっとするような存在になれたなら・・と思って描きました。

レシピも、疲れた人や料理が苦手な人でも何か作ってみようかなと思えるように、ソーセージの焼き方、おにぎりの作り方、既製品（カツ丼ではトンカツは買ってきたものを使ったり）を使ったレシピなど、イラスト満載で説明したものになっています。
皆さまが少しでも何かを食べて、明日を迎えられますように。

『今夜は何を食べたい？』そんな気持ちでこれからも、描いていきたいと思っています。」

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そんな中山有香里さんの思いが詰まった『疲れた人に夜食を届ける出前店』。昨年の受賞作『泣きたい夜の甘味処』とあわせて、ぜひ手にとっていただきたい『癒やしのレシピ』です。あたたかくて美味しそうなご飯を見たら、しんどい気持ちもほどけていきますよ。

文＝レタスユキ