
「ふだんから車移動が多く、車内のシガーソケットでスマホの充電をしていたのですが、停電時にはこれが役立ちました。ただ、エンジンがかけられないと使えないので、モバイルバッテリーも準備しておくと安心かも」(しのあやさん)
プラスチック箸

「防災用に割り箸を準備しておいたほうがいいとよく聞きますが、わが家ではプラスチック箸を準備。割り箸は使用後、捨てるしかないけれど、プラスチック箸なら食後にウェットシートなどで拭けばきれいになるので◎」(Sさん)
耳栓

「夫のいびきがひどく、避難所では周囲の方から注意されたことが。でも自分がその方の立場でも同じことを思ったはずなので、そういうときのために耳栓があったらいいのかなと。多少騒音も和らぐのではないでしょうか」(Sさん)
ウェットシート

「入浴は数日置きになるため、その間体を拭くウェットシートは必需品」(Sさん) 。
「節水のため、箸などはアルコールタイプのウェットシートで拭いていました。除菌、抗菌効果もあるので安心感もありましたね」(yuccowさん)
キャンプ用テント

「子どもが小さかったので、避難所では周囲に気を遣うことが多かったんです。もし当時テントがあったら、公園や校庭などに張って子どもを遊ばせることができたし、自分も一息つけたんじゃないかなと思いました」(Sさん)
おむつ

「ママ友から『子どもがお漏らしをするようになり、おむつが必要になった』という話を聞いたんです。不安からだと思いますが、おむつが外れたばかりのお子さんを持つ方は、準備しておくと安心かもしれません」(Sさん)
頑丈な食器

「地震で食器の9割が破損。停電で真っ暗な中、割れた食器を片づけるのは本当に大変でした。地震後に買い足したのは、割れにくいといわれる『コレール』の食器のみ。数も必要最低限にとどめています」(yuccowさん)
鍋でご飯を炊く練習をしよう

電気やガスが止まっても、カセットこんろがあればご飯を炊くことができます。でも被災時に初めてカセットこんろでの炊飯に挑戦し、失敗したという声も少なくありません。もしものときに失敗しないように、一度練習しておくと安心です。
「割り箸よりプラスチック箸」などのアイデアは、言われてみれば確かにそうですが、なかなか思い至らないもの。被災経験を通して語られるお話には、強い説得力があります。ご家庭の防災グッズの見直しに、ぜひ生かしてください。
イラスト/oyasmur 取材・文/恩田貴子