片づけの第一歩! 挫折しない「捨て方」ってあるの?

毎日掃除しているのに、一向に片付かない部屋。一生懸命やっていても成果が出ないと嫌になってしまうことも多いのでは?

そんな人は、まずは使っていないモノを「捨てる」ところから始めましょう。整理収納アドバイザーの中山真由美さんに、リバウンドしない捨て方を教えてもらいました。

片付けが挫折しまうポイントとは


捨てられないものは「人にあげるもの」籠へ


意気揚々と始めたものの、挫折してしまうほとんどの原因は「モノを捨てられない」、ということだと思います。1年使っていないモノは一生使わないとは言いますが、今までお世話になったモノを、ゴミ袋の中に埃と混ざった姿を見て心が痛まない人はいないのではないでしょうか。

特に思い出のモノ(例えば子供が作った作品、友人からのプレゼントでも使わないもの、大切な人からのお手紙、値段の張った洋服やお気に入りだった鞄など)を減らすことは容易ではありません。捨てるということで、その時とても楽しかった思い出やプレゼントしてくれた方の気持ちまで踏みにじるような気持ちになってしまいます。

そこでおススメは、想い入れの大きいモノは全て写真に収め、それを100均で購入したハガキファイルに綴じることです。ハガキファイルの題名は『Wonderful Days』、過去の大切な思い出に対してあの時はありがとう!という気持ちで写真をたまに見返すと罪悪感が減り、幸せな思い出がよみがえります。またコンパクトなので場所も取りませんし、年に何度も見ないのでクローゼットの奥に収納することが出来ます。

罪悪感が無くなる方法がいくつもある!


【写真を見る】バザーやフリマなどで「売るもの」箱をつくっても◎


想い入れの大きなモノ達を写真に収めた後、次に使ってもらえそうな方法を考えます。手紙や作品など、使う人が喜ばない自分だけのモノは処分します。それ以外のモノは出来る限り埃をはらいピカピカにし、服であれば洗濯しアイロンをかけて畳んでおきます。そして『Next Stage』と名付けた、モノが次の場所で輝けるようにと願いを込めたBOXへ入れます。

現在は中古商品の売買がさかんになり、国内ユーザーが5000万人を超えた『メルカリ』をはじめ、女性向けで仲介手数料が無料の『フリル』や母体の大きい『ラクマ』など様々なアプリが登場し、更に市場が広がっています。次に使ってもらえると思うだけで、自分では不要になったモノがとても愛おしく思え、購入された方へ感謝の気持ちと共に配送する楽しさもあります。

また、中途半端に残ってしまった文房具や切手、古くなったぬいぐるみなどは、発展途上国の支援や災害地へ送ることも出来ます。送料はかかることも多いですが、捨ててしまうよりも人の役に立てたと感じられ、片付けてスッキリする部屋と共に充実感も。

モノを手放す時に少し工夫するだけで、モノも手放す人も支援される人も笑顔になれる片付けで、スッキリ生活を始めてみませんか。

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Information

指導してくれたのは:中山真由美さん
整理収納アドバイザー。インブルーム整理収納サービス事業部の責任者。収納コンサルティングや講演、メディア出演など幅広く活躍。著書に『いちばんシンプルな「片づけ」のルール』
(マイナビ出版)などがある。

相談者は:大河内えりなさん(仮名)
夫、9歳の長男、7歳の長女、5歳の次男の5人家族。共働きのため、週3日は両親が家事、育児のヘルプに来てくれるものの、5人分の調理を毎日こなすのは一苦労。片づけまで手が回らずにストレスがたまる毎日。

撮影=井坂英彰 編集協力=大石結花

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