
稼げるかどうかの運命を分ける要因の9割は「初期設計」にあるとのこと。初期設計ではアカウントのジャンルや販売する商品を決めたり、ライバルとなるアカウントや人気の投稿を調査したりしますが、その中でも特に「自己分析」は重要なステップになります。
自己分析では、自分の得意なこと・好きなこと・詳しいことから、反対に苦手なこと・嫌いなことまで書き出していきます。例えば「アクセサリー作りが得意」なら、作品や制作風景をアップして、集めたフォロワーに対してハンドメイドアクセサリーを販売することで稼ぐイメージが湧きますよね。

では、特技や長所がなかなか見つからない場合はどうでしょう?
著者によると、「SNSでは短所やコンプレックスも武器になる」。自分ではネガティブに捉えている個性でも、アカウントの希少価値や説得力を高めてくれる「強み」になります。
例えば「昔は太っていることがコンプレックスだったけど、ダイエットをして痩せた」という経験があれば、痩せる方法やアイテムを紹介するうえで説得力が増し、ユーザーの共感を集められるでしょう。ほかにも、「家事が苦手」「ワンオペ育児」「シングルマザー」などの要素を武器に稼いでいる人もいます。

また、悩みやコンプレックスを解決する商品は高単価になりやすく、かつ売れやすいので、同じ想いを抱えている人が多ければ多いほど稼げる可能性が高まります。

このように「自分は何者か?」を深堀りしてSNSの運用に活かせそうな個性をピックアップし、アカウント作りやその先の発信につなげていくのがSNSで稼ぐための第一歩です。
SNSの戦略的な運用法を勉強し、個性を活かして稼ぐことに成功している人はたくさん存在します。家にいながら0円で始められる新しい働き方として、チャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
文=榎谷ゆきの
【著者プロフィール】
カイシャイン
大阪府生まれ。BEASTAR株式会社取締役。SNS教育系YouTubeチャンネル「カイシャインのSNS高校」の登録者数は10万人超え。100社以上のSNSアカウントのコンサル・運用・キャンペーン実績。講師として企業での研修や大学・行政での講演会も多数行う。