毎月付き合わなければならない、生理の痛み。鎮痛剤に頼る人も多いのではないでしょうか。
でも「安易にのみすぎているのかも…」「のみ続けていたら効かなくなるのでは?」など、不安もありますよね。
今回は、鎮痛剤の不安を解消できるQ&Aをご紹介します。
▶︎教えてくれたのは
竹元 葉先生
生理の痛みをなんとかしたい! 自分に合うのはどれ? 市販鎮痛剤の選び方
女性スタッフのみで診療を行なうsowaka women's health clinic 院長。思春期から老年期まで、すべてのライフステージで女性に寄り沿うクリニックとして支持を集めている。
Q:どのぐらい痛かったらのんでもいい?
A:痛みを我慢していると感じたらのみましょう
「薬は怖いもの」と思い込んでいる人が多いようです。用法、用量を守ってのめば、鎮痛剤は怖くありません。「どうしても我慢できないときだけ薬をのむ」と薬を控えなくてOK。「痛みを我慢している」という自覚があるなら、鎮痛剤に頼りましょう。
Q:のみ続けたら効かなくなるのでは?
A:用法、用量を守れば大丈夫です
生理痛がつらい数日間、毎月薬をのんでも大丈夫。市販薬を用法、用量内でのんでいる分には、薬が効かなくなる「耐性」はできません。生理以外の日にも頭痛薬としてのむなど、服用日数が月に10日を超えるようなら受診を。
Q:薬をのむベストタイミングは?
A:痛み始めてすぐです
「薬が効かない」という人のほとんどは、のむタイミングが遅すぎます。鎮痛剤の多くは、痛みの原因物質であるプロスタグランジンの産生抑制を助けるもの。産生されたあとは鎮痛効果が出にくくなるので、痛みを感じたらすぐのんで。
Q:薬をのんでも効かないときは?
A:受診して痛みの原因を見つけましょう
痛みだしてすぐ薬をのんでも効かないなら、病気の可能性も。早めに受診しましょう。検査して病気がなかった場合、ピルなどで痛みをコントロールすることも可能。複数の選択肢から、自分に合いそうな治療法を選べます。
Q:処方薬は市販薬と何が違う?
A:より効果の強い薬も処方できます
処方薬の中には、ロキソプロフェンやイブプロフェンなど、市販薬と同じ成分の薬もあります。一方、処方薬であれば、より鎮痛効果の強い「ボルタレン」などを出すことも可能。痛みが強い人は、一度相談してみて。
できるだけ我慢しなくちゃと思っていたけれど、用法、用量を守ればOKと知ってひと安心。上手に頼って生理の痛みを乗り切りましょう!
文=さいとうあずみ