徒歩?自転車? 子どもの成長につれて、悩みはつきない移動の手段。人気コミックエッセイ作家まぼさんの場合は

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

子どもを産んで初めてわかること、それは子どもを連れて移動するための「最適な手段」が日々違うこと…。

その日の天候、子どもの機嫌、好きな乗り物や嫌いな乗り物、目的地までの距離や道路の状態によって、「今日は何で移動しよう?」と、意外に頭を悩ませたりしますよね。

X(旧Twitter)では10.6万人のフォロワーに支持されている人気漫画家のまぼさんも、ふたりの子どもと移動する時はあれこれ試行錯誤していたそうです。
大人びた雰囲気を漂わせる長男のよいたんと、その妹で令和生まれのメンタルつよつよギャル・しおさんの日常をユーモラスに綴ったコミックエッセイ『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』。この作品の中にも、子連れでの移動手段に頭を悩ませるまぼさんの日常が綴られています。

このエピソードを描いた時のまぼさんの思いについても、お話をお伺いしました!

【マンガを読む】まぼさんの「子どもの輸送方法」のエピソードを読む

「子どもの輸送方法」のエピソードは…


 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

子どもがよいたんひとりだった時はもっぱら子のせ自転車で移動していたまぼさんでしたが、妹のしおさんが生まれて悩みます。
「この体格差のあるふたりどうやって運ぼう?」

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

新生児用のベビーカーにしおさんを乗せると、よいたんと手を繋いで片手でベビーカーを操縦するのは難しくなります。ベビーカーに装着して立ち乗りできるバギーボードを購入したところ、よいたんの友だちも乗りたがってしまい、「私も乗りたい」「ずるい30秒も乗ってた」などケンカが始まるようになってしまいました。

結局、バギーボードは外すことになり、重たいベビーカーも手放して片手でも操縦できる軽いベビーカーを購入することになりました。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

しかしよいたんはやる気がない日は歩くのが遅く、まぼさんは「自転車で輸送したい」とイライラ。さらに雨の日はベビーカーにカバーをかけ、徒歩のまぼさんとよいたんはレインコートと、かさばる装備で心を無にして歩くことになります。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

そこで雨の日は抱っこ紐で抱っこして行くことにしましたが、しおさんはすこぶる重くて、肩紐がずっしりと食い込みます……。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

それでもしおさんに自我が芽生えるまでは良かったのですが、1歳になって子のせ自転車に乗せられるようになった頃、しおさんに自我が爆誕。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

自転車の走行中にヘルメットが気に入らなくなったり、登園や降園のたびに「歩きたい」「ベビーカーがいい」「抱っこ紐で抱っこして」とその時々でこだわりを主張……。ある日とうとう「犬で帰る」と園の門の前で四つん這いになって這って帰ろうとするしおさんに、まぼさんは途方にくれるのでした……。

育児の経験のある方なら思わず「あるある!」「わかる!」と共感してしまうこのエピソードを描いた、著者のまぼさんにお話を伺いました。


著者・まぼさんに聞きました!


──「あるある!」と思わず共感するエピソードでしたが、この経験を書こうとしたきっかけは何だったのですか?

まぼさん:「子どもをいかに安全に、合理的に、負担なく運べるか…というのは全保護者のテーマだと思います。成長や天候に伴ってその時の最善の選択は変わるのですが、この苦労や葛藤はあっという間に忘れてしまうだろうと思い漫画に残しました」

──確かに、この時期を過ぎると忘れてしまう苦労ですね…。このエピソードを描いた時、どんなことを考えましたか?

まぼさん:「ネームを描き進める中で、もう一人の自分が『いやでもこれ、雨だったら成立する?』『ここで子どもが寝ちゃったら?』とつっこみをいれてくるので、あぁそうだ…この場合はこういう選択肢があったな…と、子どもの輸送に関するさまざまな記憶が蘇ってきました。特に好きなのが息子よいたんの、車中のBGMへのこだわりです」

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

──このエピソード面白かったですね! 「アニメ2期のやつか…ごめん4期のバージョンにしてくれる?」とテーマ曲のバージョンにこだわったり、声優さんの名前まで出てくるなど、よいたんのリクエストが小さな子どもとは思えないこだわりで笑ってしまいました。

まぼさん:「そうなんです、『次は5期のオープニング』『声優が○○さんのやつ』『劇場版のアレンジの』など、同じ曲でも色んなバージョンで求められるので、いまでもドライブ中の選曲は大変です」

  *   *   *

それぞれ違った方向にこだわりを見せる、よいたんとしおさんの爆笑エピソード。気になる方は、ぜひまぼさんのX(旧Twitter)アカウント @yoitan_diary をフォローしてチェックしてみてください。ふたりの様子や近況がマンガで投稿されていて、思わず笑ってしまいますよ!


取材・文=レタスユキ

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