【福沢諭吉とねこ】ねこの下に人を作れり? 「ごめん、踏むとこだった」人間とねこの穏やかな関係/にゃんと!ねこむかしばなし(7)

ねこも人間もしあわせ

【シンデレラのガラスの靴とねこ】ガラスのクツが手がかりなのに! ねこに邪魔された王子様/にゃんと!ねこむかしばなし(1)
『にゃんと!ねこむかしばなし』 7回【全15回】


誰もが知っている古今東西の昔話やおとぎ話。そこにねこが登場したら新たな展開が巻き起こる!

言わずと知れた数々の有名な物語にねこを融合させるのは、「ねことわざ」でおなじみのぱんだにあさん。童話や昔話にねこが加わるだけでひと味違った展開となり、悲劇の結末を迎えるお話ですらゆるくてキュートなお話に変貌します。登場人物たちがねこに絆される姿に、「まぁねこだから仕方がない」と思わず納得してしまうこと間違いなし!?

作品の元となったお話の解説もあるので、神話や名作についても改めておさらいできます。ねこが加わる新たな展開の物語、ぜひお楽しみください。

※本記事はぱんだにあ著の書籍『にゃんと!ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集しました。


◆福沢諭吉とねこ

ごめん踏むとこだった

◆元となったむかしばなし

学問のすゝめ
学問のすゝめは福沢諭吉による民主主義について記した本です。
当時は明治時代初期という封建制度が根付いた社会だったので、民衆一人ひとりが考えて国家を支えていく、民主主義を広めるために刊行したとも言われています。
一番有名な一節に「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」というものがあります。これはよく「人は誰しも平等な立場であるべき」という意味で捉えられますが、実はその解釈だけだと誤りなのです。学問のすゝめの中ではそういう意味ではなく「人は誰もが努力を惜しまなければ偉くなれるし、お金持ちにもなれる平等な権利を持っている。だからこそ勉学に励むべき」と記されています。

◆かぐや姫のねこ

ねこ好きなかぐや姫

◆元となったむかしばなし

竹取物語
昔、竹を取って生活していたおじいさんがいました。
ある日、おじいさんが竹を取りに行くと1本だけ光る竹があり、その中にはとてもかわいらしい女の子がいました。かぐや姫と名付けられた女の子は大切に育てられ、村でも評判になるほど美しく成長しました。そんなかぐや姫をお嫁さんにしたいと貴族が押し寄せますが、かぐや姫は無理難題を突きつけ、全員を追い返します。
しばらくしたある日、かぐや姫が泣いているのでおじいさんが聞くと、かぐや姫は「私は月の人で、月に帰らなければならない」と言い出します。それを阻止すべく、月からの迎えをおじいさんたちは追い返そうとしますが、のれんに腕押し。
かぐや姫は月へと帰ってしまうのでした。

◆注文の多い料理店なねこ

注文が多くてもかわいい

◆元となったむかしばなし

注文の多い料理店
昔、あるところに山奥で犬を連れて猟をしていた2人の男がいました。
獲物すら撃てず、遭難し、さらには犬が突然死んでしまって2人が困っていると、「山猫軒」という西洋料理店を見つけます。これ幸いと入った2人は店内で不思議な体験をします。
その内容は「ここは注文の多い料理店ですがご容赦ください」、「体をきれいにしてください」、「荷物はすべてここにおいてください」、「クリームを塗ってください」、「体を塩もみしてください」というものでした。2人は自分たちが料理されていることに気づきます。
逃げ場もなく、男たちが顔をくしゃくしゃにして震えていたその時、死んだはずの犬が部屋に飛び込み、店はフッと消えます。助かったことに気づき、安心した2人でしたがくしゃくしゃになった顔は二度と戻りませんでした。

著=ぱんだにあ/『にゃんと!ねこむかしばなし』

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