フリーランスWebライターはどんな働き方?
まず、フリーランスWebライターの働き方について説明します。Webライターは発注主から仕事を任せてもらう「業務委託契約」という形で働くことがほとんどです。私も業務委託契約を結んで、都度仕事の依頼をいただいています。
契約内容にもよりますが、私の場合は就業時間が指定されていません。締切に間に合うように記事を作成することができれば、いつどこで仕事をしてもOK。会社員や公務員と違って、自由度の高い働き方ができるのが特徴です。
フリーランスWebライターになって感じた働き方の変化
ここからは、私が小学校教員を退職し、フリーランスWebライターになって感じた働き方の変化についてお話します。
プライベートの優先順位が上がった
フリーランスWebライターになってから、プライベートの優先順位が上がりました。
教員時代は、平日の帰宅後や休日にもよく仕事をしていました。要領が悪くてなかなか就業時間内に終わらなかったので、家に持ち帰ることもしばしば。私の中での優先順位は仕事が一番で、プライベートは二の次でした。
フリーランスになってからは、自分で仕事量の調整ができるようになりました。Webライターは締切に間に合うように原稿を提出するので、毎日決まった時間に仕事をする必要はありません。そのため、締切まで余裕があるときは、仕事よりもプライベートを優先しています。
また、平日休みの仕事をしているパートナーに合わせて休みを取って、一緒に出かけることも増えました。過ごす時間が多くなったことで、より互いのことが理解できたように感じます。
周りの環境に左右されなくなった
仕事をする際、周りの環境に左右されることがなくなりました。
私は周囲で作業をしている人がいたり、話している人がいたりすると、「何をしているのか」「何を話しているのか」が気になってしまう特性をもっています。そのため教員時代は、他の先生がやっている作業や他の学年がしている打ち合わせに気を取られてしまいがちでした。
現在は、基本的に自宅の仕事部屋で作業しています。自分が集中できる環境を作って仕事ができるようになり、作業効率も上がりました。
やりたい仕事に集中できるようになった
やりたい仕事に集中できるようになったのも、働き方の変化です。
教員時代は、自分だけでできる仕事は後回しにしていました。そのため、校内にいるときは、打ち合わせや行事の準備など学校・学年に関することが優先。帰宅後に、授業準備や通信の作成など学級に関わることを進めていました。
組織で働いている以上当たり前だとわかっていても、一番時間をかけたい授業準備になかなか時間を割けなかったことに、もどかしさを感じたこともあります。
現在は自分一人で仕事をしているので、優先したい仕事が決められるようになりました。時には受注本数を抑えて、スキルを高めるための勉強をすることもあります。周りに合わせて動くことがなくなったぶん、自分の気持ちに対して素直になれました。
気を遣って疲弊することがなくなった
気を遣って疲弊することがなくなったのも大きな変化です。
私は、周りの雰囲気を感じ取りやすい特性を持っており、空気の悪さを感じるとなんとかその場を和ませようとしてしまいます。気を遣いがちな性格から、帰宅後はヘトヘトになりがちでした。
現在は、仕事において人間関係を気にすることはほとんどなくなりました。精神的なゆとりがもてるようになったので、自分がやるべき仕事にだけ集中できています。
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小学校教員からフリーランスWebライターに転向して、働き方が大きく変わった武川さん。プラスな面が多く、自分に合った働き方ができていると感じているようです。
フリーランスとして働く人は少しずつ増えてきていますが、まだまだ知られていない側面もあります。今の働き方に悩んでいる方は、「フリーランスとして働く」という選択肢があることを知っておくとよいかもしれませんね。
▶プロフィール
武川彩香
フリーランスWebライター。小学校教員を5年間勤めるも、適応障害で退職。現在はクライアントワークをしながら、働き方に悩む教員に向けて、Webライターの魅力やリアルを発信中。
文=YY