常備薬は適材適所に分散収納する
病院や薬局が休みになる年末年始。家族が体調を崩しても、すぐに受診できなかったり、いつも処方してもらっている薬が切れて大慌て、なんてことも。
「風邪やインフルエンザが本格流行するこの時期に、常備薬を整理しておきましょう」と、今井さん。特に、薬をまとめて救急箱に収納している人は要注意。
「のみ切るべき処方薬をしまい込んでいたり、必要な薬が足りていなかったり、使用期限が切れているおそれもあります。必要な薬を揃えたうえで、すぐ使う薬とストック薬、冷所保存する薬など、使う頻度や保管場所に合わせて、3〜4カ所に分散収納を。常備薬の居場所を把握しやすく、いざというとき取り出しやすくなります」
3ステップで常備薬を整えよう
ステップ1:すぐ使う薬とストック薬に分ける
常備薬を、すぐ使う薬とストック薬に仕分け。処方薬のほか、今出ている頭痛や皮膚炎などの症状を抑える薬、突然のけがや捻挫に備える薬などが、すぐ使う薬。それ以外がストック薬です。
【すぐ使う薬】

処方内服薬など
症状に合わせて必要量が出されている処方薬のほか、今のんでいる頭痛薬や生理痛の薬など。

外用薬など
突然のけがや捻挫に備えた湿布や消毒薬、毎日使う皮膚炎の薬などは、すぐ使う薬に分類。
【ストック薬】

不調に備えた薬や塗り薬の予備など
風邪や腹痛、頭痛など、いざというときのための薬や、多めに処方された塗り薬はストック薬として保管。
ステップ2:使用期限を確認し足りない常備薬を揃える
薬効成分が入っているものは、市販薬も処方薬も使用期限があります。これを過ぎると、変質したり効き目が下がるおそれがあるので処分を。開封したり保管状態が悪いと使用期限内でも変質するおそれがあります。

湿布にも使用期限がある。ばんそうこうやテープは、古くなると粘着成分が劣化して皮膚がかぶれるおそれも。黄ばんでいたら、新しいものに買い替えて。
ステップ3:使いやすい場所にしまう

ストック薬、家族の誰でもすぐ取り出せるようにしておきたい薬、のみ忘れを防ぎたい薬、冷所保存が必要な薬など、薬の用途や保管場所に合わせて、リビングやキッチンなど3~4カ所に分散して収納します。
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わが家も、毎日と言っていいほど小児科に通うきょうこの頃。子どもたちのぶん、自分のぶん...と薬がどんどん増えていき、処方薬だけでも大混乱。のみ忘れを防ぐためにも薬の整理整頓は大事ですね!
イラスト/園内せな 編集協力/及川愛子
文/さいとうあずみ