本やYouTubeで基礎スキルを学んだ
まず私がやったのは、本やYouTubeでライティングの基礎を学ぶことです。わかりやすい文章の書き方を説明している本をたくさん読みました。図書館で借りたり、中古で購入したりすれば、そこまでコストはかかりません。
ただ読むだけでも勉強になりましたが、より定着できるようノートに自分でまとめることもしました。いろいろな本を読む中で共通して書かれている大事なポイントにも気づけたので、気になった文章術の本はどんどん読むことをおすすめします。
私が読んだ本の一例をご紹介しますので、選書の参考にしてみてください。
20歳の自分に受けさせたい文章講義(古賀史健 著)

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた(藤吉豊・小川真理子 著)

沈黙のWebライティング(松尾茂起 著)

また、私は本だけでなく、YouTubeも活用していました。文字でわかりにくい部分も、講義形式の動画だとスッと理解できることもあります。音声だけ聞くこともできるので、家事をしながら、買い物に向かいながらなどの「ながら聞き」でインプットできるのも便利でした。
ブログでWebに適した記事の書き方を学んだ
いろいろなブログを読んで、Web上で見やすい記事の書き方も学びました。たとえば、行間はどの間隔で入れると見やすいのか、マーカーや赤字などの装飾はどのくらい入れるとわかりやすいのか、といったことです。
「最近はスマートフォンから記事を見る人がほとんどなので、Web上でどう見えるのかも重要」と本に書かれているのを目にしてから、日常生活でもスマートフォンでの読みやすさを意識するようになりました。普段見ている記事の中で視覚的に見やすいと思える記事を見つけたら、なぜ見やすいと感じたのかを分析するクセをつけるのがおすすめです。

先輩WebライターのSNSをチェックした
私は先輩WebライターのSNSもよく見ていました。Xで「Webライター」と検索して、気になった方をフォローしました。
私が特にチェックしていたのは、Webライター1本で生活をしている方です。当時の私はWebライターの仕事だけで生活することが目標だったので、SNSを見ながら「自分も将来こうなるぞ!」と勇気をもらっていました。
周りにWebライターをしている人がいなかった私にとって、Webライターという仕事のリアルな部分を知るきっかけになりました。私と同じ状況の方は、ぜひSNSも活用してみてください。
ブログで実際に記事を作成してみた
本やYouTube、ブログなどでインプットしたことを、自分のブログを使ってアウトプットしました。いくら理論を知ったからと言って、実際に記事が書けるとは限らないからです。
当時は自分の経験を活かして、教育や教員に関する記事を書いていました。アクセスが集まる記事にはならなかったものの、良い練習になったと感じています。
また、ブログで書いた記事は、自分の実力を発注元に確認してもらう指標にもなりました。経験を積む意味でも、発注元に提示するサンプル記事を作成できる点でも、自分のブログを使って記事を作成することは非常におすすめです。
クラウドソーシングで仕事に応募した
最後にクラウドソーシングに登録して、実際に仕事に応募しました。検索してみると意外と自分でも書けるかもしれないと思える募集がありました。私は調べれば書けそうと思えた生活雑貨やポイ活関連の募集にどんどん応募しました。
クラウドソーシングは初心者OKの募集も多いので、初めて仕事を受注する方にはおすすめです。まずは登録してどんな募集があるのかを見てみるところから始めてみてください。
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武川さんは未経験の状態から、本やYouTubeを使ってライティングについて学習されたそうです。先輩WebライターのSNSを見て情報を集めたり、自分のブログで記事を実際に書いて練習したりもされていました。独学でも工夫次第でWebライターに必要なスキルを学ぶことができると勇気がもらえるお話でしたね。
武川さんのお話を参考に、みなさんもできることから少しずつ始めてみてください!
▶プロフィール
武川彩香
フリーランスWebライター。小学校教員を5年間勤めるも、適応障害で退職。現在はクライアントワークをしながら、働き方に悩む教員に向けて、Webライターの魅力やリアルを発信中。
文=YY