やせ体質になるには腸内細菌のリレーがポイント!最新版「やせる腸の作り方」
腸内環境を整えると、腸内細菌も活性化し、脂肪がつきにくくなるなどの効果があるといわれています。なぜ、脂肪がつきにくくなるのでしょう。ポイントは「腸のリレー」。最新の腸活トピックを含めて「やせる腸」にする秘訣をお伝えします!
教えてくれたのは▶國澤 純先生
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 ヘルス・メディカル微生物研究センター センター長。東京大学医科学研究所客員教授などを兼任。著書に『9000人を調べて分かった腸のすごい世界 強い体と菌をめぐる知的冒険』(日経BP)など。
腸内細菌の種類が多いほど、やせ体質に近づく
私たちの腸に住む腸内細菌は、実に1000種類以上といわれます。"やせる腸"を目指すには、この腸内細菌が生み出す"代謝物"が作られる腸内の働き(菌のリレー)が重要なんです。
最近よく耳にする「短鎖脂肪酸」はその代表格で、脂肪がつきにくくなるなどの効果が期待できます。食事でとった食物繊維などが腸に届くと、短鎖脂肪酸を生む腸内細菌のリレーが始まります。
まず、食事でとった食物繊維などを糖化菌が食べて糖が生まれます。その糖を腸内にいるビフィズス菌などが食べ、「酢酸」「酪酸」「プロピオン酸」が生まれます。短鎖脂肪酸とは、これら3つの有機酸のこと。
「腸のリレーでは、いろいろな特性のある菌の共生(腸内細菌の多様性)により、短鎖脂肪酸などがより多く産生されることが分かってきました」と國澤純先生。さらに2022年には、「ブラウティア菌」という新たな太りにくくなる菌も発見されました。個性もさまざまなリレーの選手(腸内細菌)を育てることが、やせる腸になる秘訣なのです。
【第1走者】糖化菌・納豆菌
糖化菌は、食事でとった食物繊維やでんぷんなどが腸に届くと、それを食べて「糖」に分解できる菌のこと。納豆菌も糖化菌の一種で、納豆を加熱せずに食べる習慣は◎。
【第2走者】ビフィズス菌・乳酸菌
ビフィズス菌や乳酸菌は糖を餌にして、酢酸、乳酸を生み出す。酢酸は短鎖脂肪酸でもあり、ビフィズス菌のほかブラウティア菌にも酢酸を生む働きが。
【第3・4走者】いろいろな善玉菌
乳酸や酢酸を餌にして、腸内の善玉菌が短鎖脂肪酸の酪酸、プロピオン酸を生む。リレーがスムーズに進み、短鎖脂肪酸が多く生まれる腸に!
* * *
今年はより健康的に暮らしたい、体重増加が気になっている人は、腸内細菌の種類を増やすことを意識することが大切ですね。腸から変えていきましょう!
監修/國澤 純 イラスト/ZUCK 取材・文/山﨑さちこ(シェルト*ゴ)
Information
<レタスクラブ ’24 2月号より>
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