「白だしとオリーブオイルをベースに他の調味料を加えることで、どんなパスタにもアレンジできます。黄金比で作ったソースに好みの具材を組み合わせれば、メニューは無限。オリジナルレシピの考案も楽しんでください」。
ソースの黄金比
基本のオイルベースは、1人分で白だし大さじ2、オリーブオイル大さじ2、パスタのゆで汁100mlで作ります。オリーブオイルが白だしと同量入ることで、和風になりすぎないバランスのよいオイルベースになります。ここに、にんにくと赤唐辛子を合わせるとペペロンチーノに。シンプルながら奥深い味わいが楽しめます。
【オイルベース】
白だし:大さじ2
オリーブオイル:大さじ2
ゆで汁:100ml
オイルベースにおすすめの具材
ツナやサバ、エビ、しらすといった魚介類は、素材からよくだしが出てソースの旨みが増します。鶏肉との相性も抜群。淡白な鶏肉に白だしの風味が加わって食べごたえもアップ。きのこだけ、野菜だけといったヘルシーなパスタでも、旨みが強いのでどんどん箸が進みます。
ツナのオイルパスタ
【材料(1人分)】
スパゲッティ…80g
ツナ缶(オイル漬け)…1個(70g)
大葉(ちぎる)…1~2枚分
白だし…大さじ2
オリーブオイル…大さじ2
ゆで汁…100ml
【作り方】
STEP1 スパゲッティをゆでる
1.鍋に湯を沸かす
鍋にたっぷり(ここでは2l程度)の水を入れて湯を沸かす。塩を加えないため湯の量を正確にはかる必要はない。
2.スパゲッティを入れる
スパゲッティを入れてトングなどでやさしく混ぜながらゆでる。火加減は弱めの中火。
3.表記時間より2分短くゆでる
スパゲッティの袋の表記時間よりも2分短くゆでる。例えば、袋に8分と表記があったら6分ゆでる。
4.スパゲッティをフライパンへ
時間になったらトングなどで麺をフライパンへ移す。ゆで汁を100mlとっておく。
STEP2 材料をあわせて煮る
1.フライパンに材料を入れる
パスタを入れたフライパンに白だし、オリーブオイル、ツナ(汁ごと)、ゆで汁を入れて弱めの中火にかける。2人分を一度に作る場合、水分が煮詰まりにくいためゆで汁を150mlにし、塩気のある調味料を1.5倍、その他の材料を2倍にする。
2.煮立ったら2~3分煮詰める
煮立ったら、ときどき混ぜながら2~3分煮詰める。
STEP3 仕上げる
1.器に盛って仕上げの材料をのせる
トングを使ってスパゲッティを器に盛りつけ、大葉をのせる。
盛りつけにこだわるなら
1.スパゲッティをトングでつかみ、くるくる巻きながらお玉にのせる。
2.お玉をずらすように動かしてスパゲッティを皿に移す。何度か繰り返して高さを出す。
3.ソースをまわしかけ、大葉をのせて、完成!
著者:PastaWorksたかし
パスタ研究家、隠れ家レストランシェフ。国内外で食の仕事に携わった経験をいかし、700以上のパスタレシピを考案。「誰でも10分でパスタが作れる」簡単レシピ動画をInstagramに投稿したところ、大人気を博し、フォロワー数は23万人を超える(2023年12月時点)。
Instagram:@pastaworks_takashi
<注意点>
●計量は大さじ1=15ml、小さじ1=5ml、1カップ=200mlのものを使っています。
●レシピのスパゲッティはすべて1.6mmのスパゲッティを利用しています。
●フライパンによって熱の伝わり方が変わるため、レシピの煮る時間は目安とし、調理中の様子を観察しながら調整してください。
●レシピには野菜を洗う、皮をむくなどは基本的に表記していませんが下処理を行ってからお使いください。
※本記事はPastaWorksたかし著の書籍『10分パスタ』から一部抜粋・編集しました。
著=PastaWorksたかし/『10分パスタ』