目先のお金にはこだわらないで! 収入を増やしたいWebライターが重視すべきものとは
Webライターは、パソコン1台あればだれもが挑戦しやすい仕事です。場所を選ばず、自由な時間に働けるため、子育て中の方や本業が忙しい会社員の副業としても人気です。とはいえ「多くの案件を依頼してもらう方法がわからない」「なかなか報酬が増えなくて困っている」という方も少なくありません。
BtoB(法人同士の取引)の営業でマネージャー経験をもつ藤原友亮(@fujiwawriter)さんは、副業としてライターを開始して1年後に、長年勤めた会社をやめて独立しました。「営業時代の経験を活かして、自分自身という商品を売り込めたのが大きかった」と当時を振り返ります。
藤原さんが、仕事に困らなくなるために今も実践しているという営業の考え方をまとめてもらいました。だれもが参考にできる、次々と仕事の依頼が舞い込むライターになるための思考パターンと行動をご紹介しましょう。
報酬よりも「成長につながるか?」を大切にして
1本の記事を書いたときにいただける報酬の金額はさまざまですが、できれば単価が高くて割のいい仕事がほしいもの。しかし、ライバルも多い中で発注主から選ばれやすいライターにならなくてはなりません。
そのためには、やはりライティング力を伸ばしていくことが大切です。
目先の報酬よりも優先したい案件の特徴
ライティング能力アップにつながりやすい、ぜひ獲得したい案件とは次のようなものです。
・ディレクターや編集者が丁寧にフィードバックしてくれる
・記事を書くときに使うマニュアルが整っている
フィードバックとは「ここは変更してほしい」とディレクターや編集の修正点を記入して、ライターのもとに原稿を戻すこと。ライターに次回以降の記事制作に活かしてほしいことを書くのが一般的です。
自分よりも経験が豊富な人からの客観的な意見を聞くのは、文章上達のために最も重要なポイントです。中級・上級のライターにも「お金を払ってでも添削を受けたい」という人は多くいます。原稿をチェックしてもらい、直接アドバイスを受けられるのはそれだけ貴重な機会なのです。
フィードバックがあるのは期待されている証
フィードバックを恐れるライターさんも少なくないようです。自分が一生懸命書いた原稿が大幅に修正されると、悲しくなる気持ちはわかります。しかし普通は、わざわざフィードバックなんてしてもらえません。提出された原稿に加えた修正の内容をライターへ知らせる義務などないからです。
それでもフィードバックする理由は、クライアントがライターの成長に期待しているからにほかなりません。ライターにはフィードバックの内容を吸収し、同じ指摘を受けないように努め、次回の記事作成のときに学びを活かす姿勢が求められます。
執筆用のマニュアルは宝の山
また案件によっては、くわしい執筆マニュアルが整備されています。こうしたマニュアルに対して忠実に従うだけで読みやすい文章が書けることもあります。
細かいマニュアルを読むのは大変だと思われるかもしれません。しかし経験豊富なディレクターが作成したマニュアルには、大事なノウハウがふんだんに盛り込まれています。そのような大事な文書に目を通せるライターは、記事執筆を任された人だけなのです。
生の原稿がライターの実力を表すことを知ろう
クライアントは、付き合いのないライターの文章力を確認するため、過去に執筆した記事を読もうとします。ただし、Webで公開されたあとの文章からライターの実力を図るのは困難です。ディレクターや編集者などの手が加わっているため、どこまでライター自身が書いた文章なのか判断できないためです。
そのためライターの実力を最もわかりやすく反映している原稿として、ライターが書いているブログ、または提出前のワード原稿を見たがるクライアントもいます。
新たな案件にチャレンジするときには、自分だけで書いた文章を堂々と提出できるようにライティング力を高めていきましょう。
まとめ
目先の報酬よりも優先したい案件とは
1.ディレクターや編集者が丁寧にフィードバックしてくれる
【フィードバックが大切な理由】
・経験豊富な人の客観的な意見が文章力アップにつながる
・そもそも貴重な機会である
・クライアントが期待している証でもある
2.記事を書くときに使うマニュアルが整っている
【執筆マニュアルが大切な理由】
・よいマニュアルを守ればわかりやすい記事を書ける
・ほかにも記事作成のノウハウがつまっている
・部外者は読めない貴重な資料である
生の原稿が客観的にライターの文章力を証明する
ブログや提出前の原稿など、自分だけで書いた文章クライアントに見せられるよう、日頃からライティング力を高める。
著者プロフィール
藤原友亮
2021年にWebライターを副業で開始して、翌年サラリーマンを辞めて独立を果たす。取材が得意で経営者などのインタビューを年間100記事以上手がける。2023年、株式会社トリコナッジを設立。読者のこころを「トリコ」にするコンテンツで、人々の背中を押す「ナッジ」を社名に掲げている。
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