教えて!しょっちゅう「数十年に一度」の現象が起きている理由/最高にすごすぎる天気の図鑑(6)

きれいな夕焼けはいつ見えるのだろう?
雲を見て天気を予想してみたい!
空を眺めている時、テレビのニュースを聞いている時など、疑問に感じる天気の話題がたくさんありますよね。私たちの生活を大きく左右する天気について少しでも知識があれば、美しい空や雲に出会えるようになり、災害からも身を守れるようになります。
『すごすぎる天気の図鑑』シリーズでおなじみ、雲研究者で、映画『天気の子』やドラマ『ブルーモーメント』でも気象監修を務める荒木健太郎さんが、そんなおもしろくてためになる、天気にまつわる知識を紹介してくれます!記事で紹介する内容は、YouTubeチャンネル「荒木健太郎の雲研究室」の動画でも解説していますよ。
※本記事は荒木健太郎著の書籍『空のひみつがぜんぶわかる! 最高にすごすぎる天気の図鑑』から一部抜粋・編集しました。
しょっちゅう「数十年に一度」の現象が起きている理由
大雨のときに「数十年に一度」や「これまでに経験したことのない」という言葉をよく耳にする気がします。「数十年に一度」をよく聞くのはなぜでしょうか。
この大きな理由は、地域によって雨の降りやすさが異なることです。土砂災害を対象とする大雨の警報や特別警報の基準には、雨で土のなかにどのくらい水が蓄えられているかを表す土壌雨量指数が使われます。
大雨特別警報の基準を分布で見ると、四国や和歌山など台風の影響で毎年多く雨が降る地域では指数が高く、北日本など雨の少ない地域では低くなっています。つまり、その土地がどのくらい雨に強いかで、水害の起こりやすさが違うということ。このため同じ雨量の大雨でもふだんあまり雨の降らない地域で起こると、数十年に一度の現象になってしまうことがあるのです。
地球温暖化によって全国で大雨が増えるといわれており、すでに増えているという統計もあります。事あるごとに災害への備えを確認しておきたいものです。
大雨特別警報(土砂災害)発表の目安になる土壌雨量指数

かつては大雨警報・注意報の基準に雨量だけが使われていたが、土砂災害や浸水害などの災害の発生をよりよく予測するために開発された指数が使われるようになった。
集中豪雨をもたらす線状降水帯

地球温暖化が進むと…
・極端な現象が増える(大雨、猛暑…)
・線状降水帯の発生頻度が増える
・積雪は減るけどJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)によるドカ雪は増える
・日本に接近する台風が強まる
・太平洋側の台風の影響が長期化する
豆知識
日本の集中豪雨の約7割は積乱雲が連なってできる線状降水帯が原因といわれています。現代の科学でも正確な予測が難しく、そのしくみを解明して予測をよりよくするために水蒸気を観測する研究を行なっています。
著=荒木健太郎/『空のひみつがぜんぶわかる! 最高にすごすぎる天気の図鑑』
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