【新NISA】「ほったらかし」が得策だと言われる理由は?/世界一やさしい新NISAの始め方(4)

慌てずに運用を続けておくのが重要

新NISAの口座開設にネット証券をおすすめする理由は?
『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』4話【全8話】


2024年から制度が改正されて話題の新NISA(少額投資非課税制度)。お金は増やしたいし、興味はあるけど、よくわからないから始められない…という方のために、新NISAの基本や上手な活用法を解説!
一度始めたら基本はほったらかしでOKなうえ、スタートが早いほど長期での運用が可能になるので、この機会に一歩踏み出してみませんか。


投資を始めた後はほったらかしが大事

新NISAで投資を始めた後、どのように進めればいいかについてですが、実践していただきたいのがいわゆる「ほったらかし投資」です。つまり新NISAで投資しているのを忘れるくらいの感覚で、運用を続けていればOKです。
意外に感じるかもしれませんが、人の感情というのは、投資を続けていく上で妨げになることが多いです。
ある日突然、暴落に直面して含み損を抱えたら、どうしても不安になってしまいますよね。あるいは、これ以上損失が広がるのを避けるべく、すぐに売却したくなる人も出てくるでしょう。

ただし、米国株式のチャートをさかのぼってみると、過去に何度も暴落が起こりましたが、その度に回復して最高値を更新し続けてきました。

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米国株価指数S&P500の過去100年のチャート

米国株価指数S&P500の過去100年のチャート

「暴落のたびに時間をかけて回復して、過去最高値を更新し続けているんだね…これなら新NISAでも慌てずにほったらかしで良さそう!」

(出所)Yahoo!ファイナンスほか各種データベースより筆者作成。S&P500指数における過去の主要な暴落時における最大下落率を掲載。対象期間は1920~2023年

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100年に一度と言われる2008年のリーマンショックにおいても、全世界株式や米国株式は約5年ほどで暴落前の水準まで戻っています。
また2020年のコロナショックでは、わずか数カ月足らずで回復したことでも話題になりました。

このように歴史を振り返ると、いつの時代も暴落はどこかで終わりを迎えてきたので、新NISAにおいても慌てずに運用を続けておくのが重要です。
そのために大事なのがほったらかし投資であって、たとえば証券会社のIDやパスワードを普段見ない紙に書いて保管して、気軽にログインできないようにしておくのもいいでしょう。

新NISAは将来の自分や家族に向けたタイムカプセルだと思って、コツコツじっくりと育てていきましょう。利益がちょっと出た際も、すぐ売ってしまわないように注意する必要があります。


著者:小林亮平(こばやしりょうへい)
1989年生まれ。横浜国立大学卒業後、三菱UFJ銀行に入行。同行退社後、ブログやSNSでNISAやiDeCoなど資産運用の入門知識を発信。現在はYouTube「BANK ACADEMY」の運営に注力しており、YouTubeのチャンネル登録者数は70万人を超える(2024年3月時点)。「超初心者でも理解できるよう優しく伝える」をモットーに、自作のイラストを駆使した丁寧な解説が好評を得ている。著書に『これだけやれば大丈夫!お金の不安がなくなる資産形成1年生』(KADOKAWA)がある。


本記事の記載内容は2024年3月現在のものであり、記載された情報に関しては万全を期しておりますが、内容を保証するものではありません。また、本記事は特定の金融商品、投資商品を推奨するものではなく、記載内容を利用したことによる、いかなる損害・損失についても出版社、著者、ならびに本記事制作の関係者は一切の責任を負いません。投資の最終判断はご自身の自己責任でお願いいたします。

※本記事は小林亮平著の書籍『イラストと図解で丸わかり!世界一やさしい新NISAの始め方』から一部抜粋・編集しました。

著=小林亮平/『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』

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