続けて「もし、在宅勤務ができて通勤が不要な場合、あなたにとって望ましい勤務時間はどちらですか」と尋ねると、「フルタイム」が30.6%と2倍近くに増え、「パートタイム」は49.6%と20ポイント減少しました。
実際、フリーコメントにもそうした声がたくさん挙がっていました。
・通勤時間に片道1時間40分かかっているのでコロナ禍の在宅勤務は非常に有難かった(60代:契約社員)
・自分の仕事のしやすい時間帯(早朝・深夜など)に仕事ができればありがたいと思う(50代:SOHO/在宅ワーク)
・在宅ワークが出来るのであれば、フルタイムまでは難しくても時間を増やすことが出来ると思う(40代:パート/アルバイト)
・在宅などで通勤時間を勤務時間に充てることができたり、フレックス等で習い事の送迎ができたりすればよりたくさん働くことができると思う(40代:派遣社員)
・自由度の高い働き方の方が、生産性もやる気も上がる(40代:今は働いていない)
一方で、こういう声もあります。
・在宅勤務ができるのなら、それは有り難いですが…それでも子育てしているうちはフルタイムなんて結構しんどいと思います(40代:パート/アルバイト)
・在宅勤務は通勤時間の削減にはなるが、在宅であっても8H労働が求められる場合、今の自分は難しい。在宅勤務のパートタイム設定などフレキシブルな制度があると、もっと働きやすい(50代:今は働いていない)
・子どもの生活リズムに寄り添える働き方をしたい。在宅でも途中抜けが可能等融通がきくとありがたい(40代:パート/アルバイト)
しゅふ JOB総研 研究顧問 川上敬太郎さんは、こう言います。
「通勤が不要になるのは、在宅勤務の特徴の一つですが、在宅勤務ができるようになると、勤務時間を伸ばしたいと考える人が増えるようです。お子さんがいる人といない人それぞれで、望ましい勤務時間について、在宅勤務ができる場合との比較を行ったところ、お子さんがいる人といない人いずれにおいても、在宅勤務できる場合の方が『フルタイム』と回答する比率が高くなっています。フリーコメントには、在宅勤務が苦手という人からの声も寄せられましたが、全体の傾向としてはお子さんがいるいないに関わらず、在宅勤務できる仕事が増えるとフルタイムで働きたいと希望する人も増えるようです」
みなさんのなかにも、同じ思いを抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
現在、在宅勤務が難しい仕事をしている人は、在宅で、フレキシブルに、短時間からできる仕事を探してみるのもありかもしれません。
通勤時間を仕事にあてることができる、自分のペースで好きな時間に働ける、幼い子どもの育児とも両立しやすい、など、子育て世代にとって魅力的な点がいろいろあります。
在宅ワークにはいろいろな種類がありますが、たとえばWeb上に掲載する文章を執筆する「Webライター」なら、初期投資もほとんど必要ないので気負わずチャレンジできるかもしれませんね。
あなたも自分らしい生き方をするために、アクションを起こしてみませんか?
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文=高梨奈々