そもそも「継続案件」とは?
Webライターのような在宅ワークの仕事には、一般的に「単発案件」と「継続案件」があります。「単発案件」とは。1回きりでやり取りが終了する案件のこと。「継続案件」とは、同じ発注主から継続して発注のある案件です。
ケースバイケースではありますが、継続案件では記事の納品後に「同じように別のテーマで書いてほしい」と依頼されることが多いです。
例えば、幼児用おもちゃについてのメディアで「1歳におススメのおもちゃ」について記事を執筆して納品、その記事が発注主から評価されて「2歳におススメのおもちゃ」の記事も依頼されるようなパターンです。
副業Webライターに継続案件は必須!?継続案件の3つのメリット
ここからは私の経験にそって、継続案件の3つのメリットを紹介します。作業時間が短縮できることや、安定収入が見込めること、心理的負担が減ることなど、いい面がたくさんあります。それぞれについて解説しますね。
継続案件のメリット(1)執筆以外の時間の短縮
継続案件の最大のメリットは執筆以外の時間の短縮です。
Webライターの仕事は、契約が成立するまでの案件探しや案件への応募、契約条件のすり合わせ、レギュレーションを確認する時間など執筆以外の時間が意外と多いもの。
レギュレーションとは執筆のルールのことで、記事の目的、表記の統一(ですます調か、数字は全角か半角か、など)、使用してはいけない単語などが載っています。発注主によってはかなり細かく決まっており、確認にかなり時間がかかることもあります。
私がWebライターを始めたばかりの頃は、このような執筆以外の時間の方が、実際の執筆時間よりも長いこともありました。これではなかなか安定した収入を得るのは難しいですよね。
継続案件であれば「前回と同じ」ということで、これらの時間を短縮することができます。時間的制約の多い副業Webライターにはありがたいですよね。
継続案件のメリット(2)安定収入が見込める
案件によっては発注主から「毎月2記事発注予定」などあらかじめ連絡があります。このように事前に発注予定が聞ければ、今後のおおよその収入が予想できますよね。
継続案件が続く間は安定した収入が見込めますので、安心して執筆に向き合えるというメリットもあります。
また、先に発注の予定が分かっていれば、自分のプライベートの予定も立てやすくなります。何かと家族の予定が入りやすい子育て世代のWebライターにはありがたいですよね。
継続案件のメリット(3)心理的負担の軽減
初めてやり取りする案件では、発注主が好むコミュニケーションスタイルやスケジュール感が分からず、緊張することも多いのではないでしょうか。
この場合のコミュニケーションスタイルとは、記事を納品するときのメッセージのやり取りや頻度のことです。
例えばメッセージでは、ですます調の固い文章が好きなのか?絵文字を好むのか?こまめに返信がほしいのか?必要な時にだけ連絡がほしいのか?…こういった細かなコミュニケーションスタイルは、相手にあわせたほうが信頼感や安心感を持ってもらいやすいです。
発注主の好みは何度かやり取りをするうちに分かってきます。私のように多くの人と関わるのが苦手な人には、好みの分かっている発注主の方が、連絡にまつわる心理的負担が軽減できます。
継続案件の注意点
継続案件と言ってもいつまでも案件が続くわけではありませんので、案件の終了には注意しましょう。
私の場合は、余裕のある時に次に応募できそうな案件を探しておいて、リスト化しています。もし継続案件がなくなっても、慌てずに次の案件への応募に移れるのでおススメですよ。
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今回は副業Webライターのかばたあきこさんから継続案件のメリットや注意点をお聞きしました。
継続案件をいただく中で「発注主から信頼を得ている」と自分のスキルへの自信にもつながったというかばたさん。限られた時間の中で成果をあげたいというWebライターは継続案件の受注を目指してみてはいかがでしょうか。
▶プロフィール
かばたあきこ
小2と年少児を育てるアラフォーママ。フルタイム会社員として働きながらWebライターとしても活動中。副業Webライターになるまでを綴ったkindleも発売しています。
文=YY