頑張り屋さんは要注意! 胃腸のトラブルのお話
胃腸は食事の栄養から「気(エネルギー)」を生み出し、生命活動の基礎を支える、体の中でもひときわ大切にしたい臓腑。
胃の不調は原因からいくつかの種類に分けられますが、自分の不調がどのタイプにあたるのかを知って、タイプ別に対策するのがポイントになります。
冷えタイプ
冷たいものや生もの、冷房や外気の寒さで痛みが生じるタイプです。 痙攣性のキリキリした痛みや、冷やすと悪化・温めると緩和する痛みがあるのが特徴です。
このタイプの方は、体を温めるスパイス、黒糖、ニラ、ヨモギ、カブ、シナモンなどの食材を積極的に摂って、また毎日温かいお風呂につかる習慣をつけるようにしましょう。
おすすめレシピ
スパイス黒糖チャイ
材料(1人前)
水…150ml
牛乳…100ml
紅茶…ティーバッグ1袋
黒糖…適量
シナモンパウダー…適量
カルダモンパウダー…適量
作り方
1 鍋に水を入れて沸かし、火を止め、紅茶のティーバッグを入れて蓋をし、2分蒸らす。
2 ティーバッグを取り出して黒糖、牛乳を加え火にかけ、煮立つ直前で火を止める。
3 シナモンパウダー、カルダモンパウダーを加えてよく混ぜ、カップに注いだら完成。
さつまいもと鶏肉の炊き込みご飯
材料(2人前)
米…1合
さつまいも…100g
鶏もも肉…100g
☆しょうゆ…大1
☆みりん…大1
☆酒…大1/2
だし汁…150ml
刻みネギ(トッピング用)…適量
作り方
1 鶏肉を2cm角に切り、☆と一緒にビニール袋に入れて漬けておく(約1時間)。
2 米を洗い、30分ほど浸水させたらザルにあげておく。
3 さつまいもを2cm角に切り、10分くらい水にさらす。(2、3回は水を変える)
4 土鍋に米、鶏肉(調味料ごと)、さつまいも、だし汁の順に入れ、火にかける。
5 沸騰したら、弱火で12分。その後10分蒸らす。
6 全体を混ぜ、お茶碗によそい刻みネギをのせたら完成。
※ご家庭の炊飯器で作る場合は、炊飯器ごとの水分量に合わせてだし汁を調節してください。
●不調の症状については、 必ずその症状があらわれるとするものではありません。 あくまで可能性のひとつとしての症状と養生のヒントになります。
●養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。
●養生として紹介しているレシピはひとつのアイデアです。味つけなど好みで自由にアレンジしてください。
●妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。 本記事の情報は2024年3月時点のものです。 それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。
〈監修〉田中友也
鍼灸師、 国際中医専門員、 国際中医薬膳管理師、登録販売者資格保持。
関西学院大学法学部卒業後、イスクラ中医薬研修塾にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修。 現在、兵庫県にあるCoCo 美漢方 (ここびかんぼう)で日々、健康相談にのる傍ら、鍼灸師として施術も行う。 SNSやコラム上でも親しみやすいトーンで、 漢方や中医学など東洋医学の普及に努め、オンラインセミナーなども積極的に開催している。
監修=田中 友也、漫画=In.S_そーい/『いちばんやさしいおうち食養生 疲れた日の漢方ごはん』