小学校からの下校時、背後に知らない男が!? 子どもの安全のためにできる予防策について専門家に聞きました

 『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』

新学期が始まって一ヶ月以上たちましたが、小学生の登下校の安全を気にかけている保護者の方も少なくないかと思います。

今回は、イラストレーターのしばたまさんがフォロワーさんの体験談を描いた『心ゆさぶる本当の話』の中から、小学生の帰宅時の危険を描いたエピソードををご紹介します。なにげない日常に潜むゾッとするような危険を描いたこのエピソードは、大きな反響を呼んでいます。

また防犯の専門家・ALSOKのHOME ALSOK事業部の松田博充課長に、小学生の防犯についてお伺いしました。

【漫画を読む】思わずゾッとする『1万人がいいね!した心ゆさぶる本当の話』のインターホン編


『心ゆさぶる本当の話』「インターホン編」より


『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』

体験者さんは小学生の頃、両親が共働きで鍵っ子でした。普段は学校が終わって帰宅する時は自分で鍵をあけていたそうです。

『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』

事件が起こったその日は、たまたまお母さんの仕事が休みで家にいる日だったそうです。でかけるときに「今日はお母さんお家にいるからね〜」と送り出してくれました。

『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』

『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』

帰宅してインターホンを鳴らしてお母さんを呼ぶと、ドアを開けたお母さんは体験者さんの手を強くひっぱって中に引き込みました……。

『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』

お母さんは「何もなかった!? なんともない!? 大丈夫!!?」と必死の形相。
体験者さんは「お母さんどうしたの?急に引っ張って…」「なんともないよ?」とキョトン。
お母さんは体験者さんを抱きしめて「良かった…本当に良かった…」と繰り返しました。

『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』

ふと窓の外を見てみると、大家さんと管理人さんが集まって「何時頃ですか?」「14時すぎに…」「住人のためにも」と真剣に話をしていました。

『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』

体験者さんのお母さんは、「これからはね、家に誰もいないとわかっていてもピンポンしてね」「誰もいなくても、家に入るときは『ただいま!』って言うのよ」と真剣に話して聞かせました。体験者さんはなぜだかわからないまま、しばらくお母さんの言うとおりにしていました。

『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』

それから1年ほどたって、ふと気になった体験者さんはお母さんに聞きました。
「帰る時にインターホン鳴らしてるけど、あれ何で?」
するとお母さんは「えっ!えっ!?」「あなたあの日のこと何もわかってなかったの!?」と驚きます。
そしてこう言うのでした。

『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』 続きは書籍でお楽しみください。続いて、しばたまさんの『身の毛がよだつゾッとした話』をお届けします。

「あの日、あなたの後ろには知らない男が立っていたのよ…」


たまたま母親が在宅の時だったので事なきを得た体験者さんでしたが、いつものように仕事で不在だったら…。そう思うとゾッとしますね。
小学生が安全に帰宅するためにはどうすればいいでしょうか、登下校時の安全について、ALSOKのHOME ALSOK事業部の松田博充課長にお話を伺いました。

小学生の安全のためにできること


──不審者に狙われやすい子どもの特徴があれば教えてください。

松田さん:犯罪とは、まるで化学反応のように、同じ場所、同じ時間に3つの要素が揃うことで発生しやすくなります。これは「犯罪発生の3要素」と呼ばれています。具体的には、

1. 動機を持った犯行者
2. 犯行者にとっての「格好の標的」
3. 犯行を制止する・通報できる「有能な監視者がいない状況」 

です。具体的には、2.は「スキだらけ」な状態です。歩きスマホやゲーム、イヤホンで音楽などを聴いている状態は、周りの異変に気付くことが遅くなります。また、3.は、暗く人通りのない道路上などです。
子供に限らず、不審者に狙われないためには「標的にされないようスキを見せない」「犯行者にとって都合のいい場所に近づかない」ということが大切です。

──不審者のターゲットになりやすい時間帯や場所などはありますか?

松田さん:2020年にALSOKが調査した結果では、児童が最も多く怖い目に遭っている時期は「1学期」、時間帯は「下校中」で、場所は「通学路」でした。小学生の場合だと、しつこく話しかけられたり、つきまとわれたりした事案が最も多かったです。

──小学生のお子さん向けに、子どもに身の守り方を教えるため定期的に話しておきたい声がけ内容はありますか?

松田さん:警視庁考案の「いかのおすし」を、繰り返し反復して教える事で、いざという時に対応できると思います。子どもたちに「いかのおすし」を教えるときに大切なのは、一つひとつの言葉が示す状況を具体的にイメージしておくことです。具体的なシーンなどを交えて伝えると子ども自身もイメージしやすくなります。

「いか」……しらないひとにはついて「いか」ない
「の」 ……こえをかけられても、くるまには「の」らない
「お」 ……しらないひとにつれていかれそうになったら「お」おきなこえをだす
「す」 ……こえをかけられたり、おいかけられたりしたら「す」ぐににげる
「し」 ……こわいことにあったりみたりしたら、すぐにおとなに「し」らせる

──小学生になるとお友達と公園で遊ぶ機会も増えます。何に注意するよう声がけをしておけばいいでしょうか?

松田さん:犯罪は「見えにくく」「入りやすい」場所で起きやすいと言えます。遊ぶ際は、周りから「見えやすく」「入りにくい」公園を選ぶようにしてください。また大人が多く、何かあったらすぐに助けを求められる『こども110番の家』などがある公園を、あらかじめお家の人が見て、決めておくと良いでしょう。

取材=レタスクラブ編集部MM/文=レタスユキ

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