夏“休み”に子どもは休むべき? 「夏休みの宿題不要論」を巡って議論勃発

楽しい夏休みが終わりを迎え、新学期が始まるこの時期。子どもの“夏休みの宿題”がギリギリまで終わらず、親も一緒になって奮闘した家庭も多いのではないでしょうか。最早夏の風物詩にもなっている夏休みの宿題ですが、とあるキャスターが一石を投じる持論を展開して話題になっています。
村尾信尚キャスターの宿題論に賛否の声
8月24日放送の「NEWS ZERO」(日本テレビ系)では、“宿題の代行”を特集。昨今ネット上では「読書感想文」などの夏休みの宿題が商品として販売されており、問題になっています。番組のVTRでは“宿題の代行”に関する街頭インタビューの模様が写され、街行く子どもたちから様々な声が上がっていました。
意外にも強い責任感で宿題に臨む子どもが多いようで「そういうの(宿題の代行)は自分のためにならないのでやらない方がいい(小学5年生)」「自分でやらないと意味がない。そんな感じがします(小学5年生)」というしっかりとした意見が。一方で「全部やってくれるなら全部やって欲しい(中学1年生)」という正直な声も上がっています。
VTRが終わると、街頭インタビューを行っていた小正裕佳子キャスターは「街で話を聞きますと、子どもたちの多くは『他の人にやってもらうと自分のためにならない』ということで、宿題の意味を自覚しているようだった」とまとめていました。
これに村尾信尚キャスターは「素晴らしい」と一言。しかし「色んな意見があります」と言った後に「ところでそもそも、夏休みの宿題、これ本当に必要なんでしょうか」と問題を提起しています。
さらに「フィンランドやスウェーデンでは、夏休みの宿題がない学校があると聞いてます」と実例を挙げ、「夏休みは文字通り“休み”なんですから、強制的に宿題を課すことに私は正直疑問を感じるんですね」「休みだからこそ、自分が好きなことを探したり、関心があることに集中すべきではないか」と持論を展開しました。

この“夏休みの宿題不要論”にSNSでは様々な声が。「夏休みに宿題があるのは“当たり前”だと思ってたから目から鱗! 確かに夏休みの宿題ってそんなに為にならないよな」「村尾キャスターの意見には大賛成。夏休みなんだから休むべき」「自分が常日頃思ってたことを言ってくれた!」といった賛同の声が続出。
一方で「宿題が無いとなんだかんだ平均的な学力は落ちると思う」「関心があることに集中する子どもはいいけど、めっちゃだらける子どもだっているでしょ」との声も上がっており、賛否両論のようです。
夏休みの宿題は本当に不要?
子どもの“夏休みの宿題不要論”を提唱する著名人は多く、脳科学者の茂木健一郎もその1人。2014年に自身のTwitterで「夏休みの本質は、ぼんやりすること、ほうけることだと思う」「学期と同じようなことをやるのは、夏休みの趣旨に反している」と呟いていました。

さらに茂木は「あれ(夏休みの宿題)は、子どもが遊んでいると不安だという保護者の気持ちと、学校の事なかれ主義が結託した、中途半端で意味のない悪弊であろう」「夏休みの宿題を全廃することを主張するものである」と続けており、“全廃”という言葉も使うほど夏休みの宿題を問題視しています。
一方で全国の保護者は、やはり宿題を“必要”だと思っている様子。日本最大級の連絡網サービス「らくらく連絡網」を運営しているイオレは、「夏休みの宿題に関するアンケート」を実施。「そもそも夏休みの宿題は子どもにとって必要だと思いますか」という質問に対して、9割以上の親が夏休みの宿題を“必要”と答えていました。
その他“夏休みの宿題不要論”には「選択式にしてやりたい人だけがやればいい!」という賛否どちらともとれない意見まで寄せられています。多種多様な見解があるようなので、今後も活発な議論が交わされるとよいですね。
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