1.帳簿付けと確定申告が必要
フリーランスになったら、売上や経費などすべてを帳簿につける必要があります。これは確定申告のためです。青色申告者は、きちんと確定申告をする代わりに最高65万円の控除を得られます。1月から12月の売上と経費をまとめあげ、3月15日までに税務署へ確定申告書を提出します。
※参照:国税庁|青色申告制度
フリーランスの方は、自分で帳簿付けし、自分で確定申告するケースがほとんどです。地域の青色申告会でも相談に乗ってもらえます。私の場合、細かいことがわからなかったので、X(旧Twitter)で見つけた会計サポートの方に手伝ってもらいました。入力の補助と申告できる状態まで整えてもらい、約4万円をお支払いしました。
さて、次の年の確定申告です。2回目だから今度こそ自分で…と思いますよね?結局、細かい仕分けが分からなくて、別の会計サポートの方に手伝ってもらいました。入力すべき項目のチェック、仕分けのチェック、納めるべき消費税のチェックなどなど。おかげでストレスなく確定申告できました。
費用相場は、お願いする人によってまちまちですが、税理士資格を持っていない方だと月5,000円、確定申告チェックで3~5万円くらいが目安でしょうか。税理士さんにお願いするとしたら、月1万円~5万円の顧問料、確定申告代行で10万円~となっています。(これは誰にお願いするかで金額もサービス内容も大きく差があります)
2.税金を自分で払う
確定申告した結果を受け、次の年に支払うべき税金が決定されます。3月に確定申告し、税金のお知らせが来るのは6月に郵送で届きます。
支払うべき税金は以下です。
市民税・県民税・森林環境税
国民健康保険
国民年金
扶養から外れた次の年には、合わせて20万円くらい払いました。今年は60万円くらいになりそうです。面倒なので一気に支払いましたが、コンビニで20万円、30万円を出して支払うのって緊張しますね…。(もちろんクレジットや振替も可能です)
3.健康診断も自分で
扶養に入っているときは、配偶者向けの健康診断サービスが手厚く、非常にありがたかったです。しかし、扶養から外れてしまうと、健康診断は自分で予約して行くこととなります。扶養を外れた方は、各自治体で健康診断を実施しているので、そのサービスを利用しましょう。
また、扶養から外れると、家族のなかで一人だけ健康保険証が違います。プラスチックのしっかりしたカードからペラペラの紙のようなシートになりました。
4.生命保険も自分で
扶養に入っていたころは、加入している生命保険の保険料も、ぜんぶ夫に支払ってもらっていました。これも自分で払うことにしました。
私がもともと加入していたのは、がん保険に入院保障がついたものと年金保険です。独身時代から加入していたものですが、今までは夫の年末調整で経費精算していました。2023年からは、自分で保険料を支払い、確定申告でも経費として計上するように変更したわけです。
5.おすすめの節税方法
「扶養を抜けると支払いばかり増える」と思われるかもしれませんが、実は収入も増えています。最後に、おすすめの節税方法をシェアします。それが小規模企業共済です。これは自営業者が自分で積み立てる退職金のようなもの。月額1,000円から積み立てでき、最大月7万円(年間84万円)まで積み立て可能です。この全額が経費として控除されます。
私が、この節税方法を知ったのは2023年12月でした。年内なら経費として計上できるとのこと。なんとか時間を作り、金融機関に行ったのは年内営業日最終週でした。そこで、一気に84万円を入金したおかげで、2024年の市民税の請求額は、2023年の半額で済みましたよ。
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フリーランスのお金事情や税金については、なかなか教えてもらう機会がない方も多いのではないでしょうか。
独立して支払うお金が増えるのは大変そうですが、自分の努力次第で収入が増えるのは、フリーランスの魅力のひとつといえます。
これから独立を見据えている方は参考にしてくださいね。山口なつめさん、貴重なお話しをありがとうございました!
▶プロフィール
山口なつめ
SEOとインタビューに強いWebライター。2023年12月kindle出版「仕事が途切れないWebライターとして月30万以上稼げるフリーランスになる方法」noteの積極運用を目指す『note運用チャレンジ部』のコミュニティを運営中。
文=YY