脱! お金オンチテク
「ものを溜めるな、お金を貯めろ!」「ものを溜めるな、知識を貯めろ!」「ものを溜めるな、体験を貯めろ!」
SNSでは日々、素敵な暮らしが投稿されています。あんな部屋に住みたい、こんな暮らしがしてみたい。いいなぁ、羨ましいなぁ。私にとっても永遠のテーマです。家計管理のSNSもそう。「○○○○万円貯まりました!」という人のアカウントにはもれなく、「こんなに収入があるなら、貯められて当たり前」というコメントがついています。
私も1000万円というと、「貯まるのは収入が高いからでしょ?」と思われがちですが、そうじゃないんです。収入が高くても貯まらない人は貯まらないし、収入が低くても貯められる人はいます。仮に10年前の我が家に、今と同じ収入があったとしても、全額散財していたことでしょう。貯めている人たちは、SNSでは見えないところで、支出を減らす努力とか、収入を増やす努力をしながら貯まる仕組みを作り、それを地道に継続しているだけ。
お医者さんの収入は確かに多いかもしれませんが、そういう人たちは学生時代に私とは比べものにならないくらい勉強をしたから、医者になれたはず。芸能人だってそう。私がぐだぐだとアニメを観ている間に、きっと筋トレなんかをして美ボディを保っているはずです。
みんな見せていないだけで、裏では大変な努力をしているのに、見えているものだけを羨ましいって思うのはちょっと違う気がします。だって私は、その人たちと同じだけの努力をしていないのかもしれないから。
だったらこれからは羨むのではなく、その人がやっていることを分析して、真似てみるのはどうでしょう?
私の原点も、「この人がやっていることと、私のやっていることと何が違うのだろう?」「この人がやっていて、私がやっていないことはなんだろう?」という疑問と真似からでした。
トライ&エラーがあったとしても、そこに至るまでに培った暮らし方や知恵、行動力にこそ、価値があると思うのです。情報は、羨むのではなく活用して、自分の血や肉にしていきましょう!
比べるべきは他人ではなく、いつだって「過去の自分」。私だって、借金100万円あった頃の自分と比べたら、収入の範囲内で暮らせて貯金もできるようになりました。もう、我ながらすんごい成長です!!
「ものを溜める→部屋がごちゃつく→ごちゃついた部屋にストレスを溜める→買い物でストレス解消→ものが溜まる」という負の無限ループに陥っていた私がここまで成長できたのは、
「ものを溜めるな、お金を貯めろ!」
「ものを溜めるな、知識を貯めろ!」
「ものを溜めるな、体験を貯めろ!」
を教訓にしていたから。
ものを買うことでのストレス発散をやめれば、無駄遣いはぐっと減ります。
ものを溜める代わりに知識を増やすことを意識すれば、読書習慣が身につきます。
ものを選ぶ代わりにお金の本や生活の知恵の本を選べば、暮らし力もアップします。
また、本からの知識だけでは補足できないことも多々あります。家計管理もそう。袋分け家計簿、レシート貼るだけ家計簿、家計簿アプリなどさまざまな方法がありますが、どれが自分に合っているかはやってみないとわかりません。まずはやってみて、自分に合わなかったら別の方法に変えればいいだけ。これ
は実際に体験をすることでしか得られません。
そうやって、赤字脱却のためにやむにやまれず家計を整えていく中で、家計管理とは「欲望に優先順位を付ける行為」だということにも気がつきました。
我が家の場合、年に1度の家族旅行は大盤振る舞いすると決めています。家族はもちろん、私にとっても最高のご褒美! これがあるから、毎日の節約や家計管理も頑張れるのです。
家族で心置きなくご褒美旅行ができるように、今日も家計簿とにらめっこ。
【著者プロフィール】
なごみー
3男1女、4児の母。整理収納アドバイザー1級。
たのしい節約生活、暮らしの工夫をInstagramで発信中。元借金あり、汚部屋で暮らすポンコツ主婦から一念発起して、子供たちの教育費4000万円を貯めることを目標に、家庭内のすべてを見直したことで、何もかもがうまく回るように。ハードルは低く、かつ効果抜群なお金が貯まる・暮らしが回る生活のテクニックがメディアで話題に。
著=なごみー/『ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!』