【メイプル超合金・安藤なつさんと学ぶ!】安心して! 病気や介護の費用は国の制度で負担減できます

国の制度はフル活用が大前提

【マンガ】老人ホームへの入所を父親にどう切り出す?人気ブロガー・カータンさんの『介護ど真ん中!親のトリセツ』
『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門 第2版』 5回【全10回】


芸人・安藤なつさん(メイプル超合金)は、介護歴20年以上。介護福祉士の国家資格も取得したという彼女とこれから一緒に勉強していくのは、2024年に改正された介護保険法についてです。

親のケアサービスから費用の軽減制度、家の改修や、介護用品のレンタルなどまで、さまざまな公的支援がありますが、すべて申請しないと受けられないんだそう。こうして少し例を挙げただけでも、介護は知らないと損することばかり…!

もちろん親のことも大切ですが、何よりも自分の人生と時間を守るための介護保険を使いこなすノウハウを教えてくれるのは、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さん。「親が急に倒れて右も左もわからない」そんなときにも不安なく対応できるよう、一緒に学んでいきましょう!

※本記事は安藤なつ(メイプル超合金) 、太田差惠子著の書籍『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門 第2版』から一部抜粋・編集しました。

国の制度はフル活用が大前提
安心して! 日本では全員が医療も介護も公的保険に加入


お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつさんと、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんの会話形式でわかりやすく「介護」のリアルと乗り切るコツをお送りします。

CHECK!
・病気の費用は「医療保険制度」で負担減
・介護の費用は「介護保険制度」で負担減


安藤なつ(以下、安藤):「お金」について気になるので聞いてもいいですか? 身の回りのお世話は、介護サービスを使うということですが、お金ってどのくらいかかるものでしょうか?

太田差惠子(以下、太田):ここでは、ざっくり大枠のお話をしますね。介護にかかわるサービスを使うためには、もちろんお金がかかります。でも、日本には、「介護保険制度」というのがあって、介護サービスにかかる費用を補助してくれます。これは、日本に住んでいる40歳以上の人のほぼ全員が使えます。

安藤:そうなんですか!

太田:この制度を使うことで、実際にかかる費用の1割負担すればOK(所得によって、2~3割の場合あり)。たとえば、1万円の介護サービスを使った場合、支払いは1000円で済みます。 

安藤:ええーーっ! てことは、9000円もおトクになっちゃうってことですか! おトク感半端ないっす。

太田:もう1つ。これは、「医療保険制度」についても、説明させてください。

高齢になると、当然ながら、病気などで、病院にかかる頻度も高まりますよね。病院にかかったときに、実際に支払う金額は、69歳までは、子ども世代と同じ3割負担ですが、70~74 歳は2割、75歳以上になると1割と、負担が軽くなっていきます(所得によって2~3割の場合もあり)。

安藤:つまり、年齢が上がるほど、費用負担が軽くなるってことか。年を取るほど、費用の負担もきつく感じそうだし、きちんと理解しておくことで、不安が和らぎますね。

太田:さらに、介護費も医療費も人によってそれぞれ、支払い上限額というものが決まっていて、その金額を超えた部分は、戻ってくる制度があります。まずは、一定額までは自分で払わなくちゃいけないけど、後は国が何とかしてくれる、ということを覚えておいてください。

安心して! 日本では全員が医療も介護も公的保険に加入

安藤:わかりました! ありがとう!日本という感じですね。

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介護については「自分が何とかしなければ」と孤独になってしまいがち。
でも実はプロに頼ったり、悩みをシェアすることで最新の情報が得られたり、心や金銭的な負担が軽くなることも。ひとりで抱えこまず、できるだけ周りを頼りたいものですね。

プロフィール

安藤なつ(メイプル超合金)さん

安藤なつ(メイプル超合金)
1981年1月31日生まれ。東京都出身。2012年に相方カズレーザーと「メイプル超合金」を結成。ツッコミ担当。2015年M-1グランプリ決勝進出後、バラエティを中心に女優としても活躍中。介護職に携わっていた年数はボランティアも含めると約20年。ヘルパー2級(介護職員初任者研修)の資格を持つ。2023年介護福祉士の国家試験に合格。厚生労働省の補助事業『GO!GO!KAI-GO プロジェクト』の副団長を務める。

太田差惠子

太田差惠子(介護・暮らしジャーナリスト)
京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材 。「遠距離介護」「高齢者施設 」「仕事と介護の両立」などをテーマに執筆や講演を行っている。AFP(日本FP協会認定)資格を持ち、「介護とお金」についても詳しい。「Yahoo! ニュース エキスパート」オーサーなどでも活躍中。『親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと第3版』(翔泳社)など著書多数。

※本記事の情報は2024年6月現在のものです。法令や条例等の改正などにより、内容が変更になる場合があります。

著=安藤なつ(メイプル超合金)、太田差惠子/『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門 第2版』

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