子育て世代は必見!街のプロに聞く「家を買うときの街の選び方」
結婚、子育てとライフコースが変化するにつれ、住まい選びの基準は自然と変わるもの。一生に一度の家探しだからこそ、後悔しないための考え方や暮らしやすい街のポイントを知っておきたい! 今回は不動産市況分析の専門家であるLIFULL HOME'S総研・副所長兼チーフアナリスト、中山登志朗さんに住まいを構えるための街選びのポイントを解説していただきました。
※本記事は7月17日発売の「マイホームLOVEWalker特別編集 いま、家を買うべき首都圏の街・関西の街」(角川アスキー総合研究所)の一部を抜粋、再編集したものです。
8つの漢字のキーワードで相性のいい街を選ぶ
子育て世代が本当に住みやすい街を見つけるには、自分や家族と「街の相性」を知ることが大切です。そのために必要なのが、下記で紹介する8つのキーワード。街選びの指標を漢字で表したものです。
(1)「職」
通勤距離と時間をチェック。コロナ禍でテレワークが浸透したとはいえ、通勤距離が長すぎると生活の質が落ちてしまうもの。基本的には職住の距離が近いところを。
(2)「住」
物件の居住快適性のこと。家族が住むのに十分快適な広さや間取りが得られるかどうか、その街の買い物事情など、基本的な生活利便性をチェックしよう。
(3)「遊」
快適な暮らしのためには、余暇も大切。近場で映画を観たり、レジャーを楽しんだりするなど、余暇を充実させられる環境があると、生活の質が格段にアップする。
(4)「医」
地域の医療水準が高いことも重要だが、自分のニーズに合った医療機関が近くにあるかどうかが大切。たとえば小さな子どもがいる人は、小児科が近くにあると安心。
(5)「学」
教育施設が多く集まっている地区を「文教地区」と呼ぶ。子どもの受験や学校事情も大切だが、図書館や博物館の有無など、教養・文教的な環境があるかどうかもチェック。
(6)「食」
飲食店の有無というより「地域の文化度」を見る項目。庶民的な雰囲気なのか、ハイソサエティな雰囲気なのか。その街の文化に馴染めそうかどうかを判断しよう。
(7)「安」
ハザードマップだけでなく治安面や交通事故のリスクなど、街によって「安心安全の総合力」は異なる。気になるエリアを朝昼晩と3回歩いてみて、街の様子を確認したい。
(8)「快」
直感でなんとなく分かる「自分と街との相性」。自分と家族がそこで快適に過ごせそうか、違和感はないか、うまく馴染めそうかをチェックしよう。街が気に入ったか、家族で話し合うきっかけにも。
「自分と街の相性」を八角形のチャートでチェック
まず「職・住・遊」は生活の基本になるため、どれか一つが欠けると暮らしが極端に不便になります。3つがバランスよく整っているエリアを選びましょう。
「医・学・食」は、家族が必要とする医療環境や通学の利便性、落ち着いた学習環境が得られるかどうか。
「食」は飲食店の有無ではなく、地域の文化度を指します。たとえば大型スーパーが1店舗しかない街と、昔ながらの商店街がある街ではおのずと文化度が違ってくるはず。好きな雰囲気の街に住むことで暮らしの質が上がります。
「安」は、近年注目が高まっている「安全性」。ハザードマップだけでなく、地域の防犯面や交通事故のリスクなどを確認しておくことも重要です。
最後に、自分や家族が感じる街との「直感的な相性」をチェック。それが「快」です。これは主観でかまいませんので、この街で家族が快適に過ごせそうかどうかを考えてみてください。
8つのキーワードを10点満点で評価し、八角形のレーダーチャートにしてみましょう。ひとつの項目の点数は低くても、平均が7点あれば自分にとって住みやすい街である確率は高いはず。自分だけのチャートで、あなたと家族のライフスタイルにぴったりな住まいを見つけましょう。
取材・文=北条かや
【「マイホームLOVEWalker 特別編集 いま、家を買うべき首都圏の街・関西の街」編集部】
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「マイホームLOVEWalker 特別編集 いま、家を買うべき首都圏の街」
「マイホームLOVEWalker 特別編集 いま、家を買うべき関西の街」
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