シソの裏を触ると抗菌力8割減!
シソの風味は裏側にあり!表を裏にして切るのが正解!
シソの香りの主成分・ペリルアルデヒドには強い殺菌作用や腸炎を抑える作用など、体にいい機能がたくさん!また、シソ独特の香の源です。この成分は葉の裏側に集中していて、触るだけでもどんどん揮発していってしまうのです。
抗菌作用の8割は裏!
ペリルアルデヒトを収める「匂い袋」となるのが葉の裏側に集中する腺鱗と呼ばれる部分。軽く触るだけでも潰れてしまい、ペリルアルデヒトが空気中に飛散するのです。葉の裏側を表にして切ると腺鱗のダメージを軽減できます。
切り方で栄養丸ごと!裏側を下にして切るのはNG!
シソを切るとき、裏側をまな板に押し付けて切ると、それだけでペリルアルデヒドが失われてしまいます。包丁で切る場合には、裏側を上にして、まな板と接触しないようにして切るのが大切です。細く切らなくてもいい場合には、軸を持ってキッチンばさみで切って。
千切りにする場合、シソの裏側を上にして複数枚を重ね、くるくると丸めていきます。このときに、裏側を触りすぎないように端をもって丸めて。
端のほうから好みの細さに切っていきます。裏側を触らずに切ることができるので、ペリルアルデヒドが揮発してしまうのを抑えることができます。
シソを乾燥させない保存ワザ!新鮮な香りごとしっかり保存する
新鮮なシソは香りが強く鮮やかな緑色をしていますが、乾燥でしなびてしまうと、香り成分も激減します。乾燥させないためにはビンに少量の水を入れ、軸を下にして入れてかラップをして冷蔵庫へ。葉が水に触れると傷みやすくなります。濡らしたキッチンペーパーに包んでからビニール袋で保存も◎。
※本記事は東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部、濱裕宣、赤石定典監修の書籍『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます! 調理科学×栄養がとれる食べ方のコツ』から一部抜粋・編集しました。
監修=東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部、濱裕宣、赤石定典/『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます! 調理科学×栄養がとれる食べ方のコツ』(世界文化社)