阿吽の呼吸でいざ避難準備! 割れた道路を進みながら、一番近くの高台へ/令和6年能登半島地震体験記(2)

勢い良く車に乗り込む母

穏やかな元日が一変、あきらかにいつもと違う揺れ。震度6強の地震を体験した日/令和6年能登半島地震体験記
『令和6年能登半島地震体験記』 2話【全13話】


2024年1月1日16時10分。その日、石川県七尾市在住の漫画家・まえだ永吉さんは家族と初詣を済ませ、部屋でリラックスしていました。アプリで遊んでいるとスマートフォンから緊急地震速報が鳴り響き、まるで洗濯機の中にいるかのような激しい揺れが襲ってきたそうです。

大津波警報が出され、家族で避難を試みるも、道路は亀裂だらけ。なんとか家に戻れたものの、水道は使えず、頻発する余震に備えて車中泊を余儀なくされる過酷な日々が始まって…。

2024年の元日に能登半島を襲った「令和6年能登半島地震」を実際に体験した、リアルな目線で描いたエピソードをお送りします。

本記事はまえだ永吉(著)、高荷智也(監修・解説)の書籍『令和6年能登半島地震体験記』から一部抜粋・編集しました。


避難開始

会話はほぼなかったが…

※大地震発生時の自動車による津波避難を直接禁止する法律や条例はありませんが、渋滞の発生などによる逃げ遅れを防止するため、一般的には「徒歩避難が推奨」されています。
一方、徒歩避難が難しい、あるいは時間的に余裕がない状況で、かつ大規模な渋滞が想定されない地域の場合には、自動車による津波避難が容認されることもあります。それぞれの家や地域の方針を事前に確認しておくとよいでしょう。(監修・高荷)

急がねば!その気持ちで家の中へ

この家はなくなる…!

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