あなたの女性ホルモン大丈夫? 更年期をチェックする40項目/死んでも女性ホルモン減らさない!(4)
その症状、女性ホルモンのしわざかもしれません。
突然噴き出して止まらない汗、些細なことから始まるイライラ、急な体重の増加…自分でコントロールできない症状に悩まされていませんか? そんな様々な症状に悩んでいた著者・葉石かおりさんが診断されたのは「若年性更年期」。女性ホルモンのバランスが崩れたことで引き起こされていたものだったのです。
なんとなく不調を感じている方はもちろん、間もなくかもと不安を覚えている方やまだまだと思っている方も知っておきたい、女性ホルモンとの付き合い方をご紹介します。
あなたの女性ホルモン大丈夫?チェック項目40
以下のうち、症状が一つでもあれば更年期かも!
□頭や顔、カラダが急にカーっと熱くなることがある(のぼせ・ほてり)
□気温にかかわらず、いきなりドッと汗が出て困ることがある
□理由もなく胸がドキドキ(動悸)する
□息切れすることが多くなった
□冷えを感じることが多くなった
□顔や手足がむくみやすくなった
□肩こりや腰痛が以前よりひどくなった
□原因不明のめまいや頭痛が起こるようになった
□手や足などの関節にしびれや痛みが出るようになった
□月経周期が短くなってきた
□月経の出血量が減ったり増えたりむらが出てきた
□以前より月経不順になってきた
□おりものが増えて、ニオイがすることがある
□膣の潤いが減り、性交痛が起こるようになった
□トイレに行く回数が増えた(頻尿)
□くしゃみや咳をすると尿もれすることがある(腹圧性尿失禁)
□急に尿意をもよおし、我慢できずにもらしてしまうことがある(切迫性尿失禁)
□傷が治りにくくなった
□髪が傷みやすく、抜け毛が多くなった
□白髪が急に増えた
□シミ、肝斑が急に増えた
□肌が乾燥しやすくなり、発疹が出たり、かゆみを感じるようになった
□目が乾燥しやすくなった(ドライアイ)
□口が乾きやすくなり、口臭がするようになった
□急に花粉症が始まった
□太りやすくなった
□血圧が高くなってきた
□血液検査の総コレステロールや悪玉コレステロール(LDL)、中性脂肪の値が高くなってきた
□体臭がきつくなったと感じる
□食欲不振で食事をとれないことがある
□以前より疲れやすくなった
□物忘れがひどくなった
□集中力が続かなくなった
□小さなミスが目立つようになった
□些細なことをくよくよ思い悩むようになった
□イライラすることが増え、感情の起伏が激しくなった
□「性格が変わったね」と言われた(または自分で変わった気がする)
□趣味や以前は好きだったことにやる気が出ない
□寝つきが悪い、眠りが浅くなったなど、睡眠の質が悪くなった
□睡眠中のいびきや歯ぎしりがひどくなった
症状がある時は早めにクリニックを受診してくださいね。内診とホルモン検査で、更年期かどうかある程度わかります
女性ホルモンと更年期の関係性
更年期とは「閉経」を挟んだ10年間のこと。閉経は永久に生理が停止することを指し、「1年間生理がない」ことが一つの目安となります。日本人女性の閉経の平均年齢は50歳前後。ただ閉経には個人差があり、まれに30代で閉経してしまう人も(早発閉経)。
二つの女性ホルモンのうち更年期と関係が深いのがエストロゲンです。エストロゲンの減少により、「更年期障害」と言われるさまざまな症状が現れます。暑くもないのに汗が出るホットフラッシュ、めまい、言い知れぬ不安……、こうした症状が生活や仕事に支障をきたすようになると医師による適切な治療が必要となってきます。
更年期障害は病気ではありません。しかし「ほうっておけば治る」ことはありません。つらい症状がある時は、ガマンしないでくださいね。
<著者>葉石かおり
エッセイスト/フェムテックエキスパート
ラジオレポーター、女性週刊誌の記者を経て現職に。2018年より「酒と健康」を核に「日経gooday」にて医師に取材した記事を寄稿。『酒好き医師が教える最高の飲み方』『名医が教える飲酒の科学』がシリーズ累計18万5000部のベストセラーに。イギリス、イタリアをはじめ海外でも翻訳出版される。若年性更年期の経験・フェムテックエキスパート・著書『死んでも女性ホルモン減らさない!』の著者としての視点から、“更年期を幸年期に!”をテーマに各企業でセミナー、講演活動を行う。NHKスペシャル、朝日新聞などのメディアにも出演。2024年3月、京都橘大学健康科学部心理学科を卒業(通信)。認定心理士の資格を生かし、酒と心身の健康、アルコールハラスメントやコンプライアンスをテーマにした講演、社内研修、セミナーを各社で行っている。
<監修者>吉野一枝
よしの女性診療所院長/産婦人科医
臨床心理士の資格をもち、社会経験を生かした、女性の心の悩みに寄りそう治療に定評がある。日々の診療の傍ら、「女性医療ネットワーク」や講演、各種メディアを通して、女性の健康の啓発のために積極的に活動を行う。著書に『母と娘のホルモン Lesson』(メディカルトリビューン)、『40歳からの女性のからだと気持ちの不安をなくす本』(永岡書店)などがある。
※本記事は葉石かおり著の書籍『死んでも女性ホルモン減らさない!』から一部抜粋・編集しました。
著=葉石かおり/『死んでも女性ホルモン減らさない!』
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