発がん性物質も? 魚が体内に取り込むマイクロプラスチックの脅威

いま、世界の魚が「マイクロプラスチック」の危険にさらされているのをご存じですか? マイクロプラスチックとは、レジ袋やペットボトルなどのゴミが砕けてできた、大きさが5mm以下の小さなプラスチック片のことです。
現在、海には毎年800万トン以上のマイクロプラスチックが流れ出していると見られ、世界中の魚がそれを飲み込んでしまっているのです。日本の魚も例外ではなく、東京湾、大阪湾、琵琶湖などで行われた調査によれば、約4割の魚からマイクロプラスチックが検出されたそうです。
発がん性物質も?マイクロプラスチックの問題点
なぜ、魚はマイクロプラスチックを取り込んでしまうのでしょうか? 小さな魚は海中のプランクトン、大きな魚は小魚を餌としています。マイクロプラスチックはとても小さいため、魚が餌を捕食するときに、いっしょに飲んでしまうのです。

マイクロプラスチックの大きな問題点として、科学物質を吸着する性質があります。大阪湾の魚から採取されたマイクロプラスチックからは、発がん性を疑われている物質「ペルフルオロヘキサン酸」が見つかりました。このほかにも、有害な科学物質を吸着させている可能性が危惧されています。
人体や魚への影響は?
幸いにして、マイクロプラスチックそのものは、摂取しても人体にほとんど影響を与えずに排出されます。現在、市場に流通している魚を食べても、まったく問題はありません。とはいえ、このままマイクロプラスチックの量が増え続けると、海は汚れ、魚にも危険がおよぶかもしれません。
マイクロプラスチックは、下水からのゴミに加え、ポイ捨てされたゴミからできたものも多いのだとか。とくに観光地として人気の琵琶湖では、マイクロプラスチックを生み出している原因のほとんどがポイ捨てなんだそうです。
それを防ぐために大事なことは、やはりポイ捨てをしないこと、ゴミをしっかりと分別することではないでしょうか? 美しい海と安全な魚を未来に残すため、いま私たちにできる身近なことを実践していきましょう。

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