太陽系で2番目に大きいのに?じつは水に浮かぶくらい軽い「土星」/人類なら知っておきたい 地球の雑学(12)

太陽系の中で2番目に大きな惑星

地球と太陽、誕生のひみつ。地球はいつ、どうやってできたのか?
『人類なら知っておきたい 地球の雑学』12話【全149話】


地球上で起きていること、どれだけ知っている?

この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」

そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。

※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。


知ってる?水に浮かぶくらい軽い「土星」のこと


土星は、木星に次いで太陽系の中で2番目に大きな惑星である。直径は地球の約9倍、体積は約755倍もある。ただし、土星の大部分は、水素やヘリウムなどの軽い元素からできているため、その密度は太陽系の惑星の中でもっとも低い。土星の平均密度は水の0.7倍。つまり、もし土星を浮かべられるほど大きなプールがあったら、土星はプカプカと水に浮いてしまうのだ。

土星最大の特徴となっているのが巨大な環(リング)。最初に発見したのはガリレオ・ガリレイだが、彼は環であることを認識できなかったという。その形が明らかにされたのは1655年のことで、オランダの天文学者クリスチャン・ホイヘンスによって発見された。

土星の環は、一見すると一つの環のように見えるが、実際にはいくつもの環が集まってできている。内側からD・C・B・A・F・G・Eの7本の環があり、もっとも目立つのはA環。いちばん内側のD環や、外側のF・G・E環などは非常に暗いため、大きな天体望遠鏡がなければ観測できない。1675年にはフランスの天文学者ジョヴァンニ・カッシーニが、B環とA環のあいだに大きなすき間があることを発見したことから、これを「カッシーニの間隙(かんげき)」などと呼んでいる。

なお、環の大部分は氷の粒や岩石からできている。その大きさは数ミリから数メートルほどあり、表面は水やアンモニアの氷で覆われているのだが、土星になぜこのような環があるのかは、まだよくわかっていない。現在のところ、土星が生まれた頃にあった衛星が壊れてバラバラになり、環ができたという説や、土星の材料となった氷や岩石の残りが環になったという説などが知られている。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』

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