フグの猛毒は食物連鎖が関係している?フグが自分の毒で死なないわけ

地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
フグが自分の毒で死なない理由
フグには猛毒がある。これは、どんなに加熱しようが消えないテトロドトキシン(TTX)という神経毒で、人間が中毒を起こすと神経の伝達が遮断されて筋肉がマヒし、まず口や舌、指先がしびれ、やがて肺を動かす横隔膜まで動かなくなって呼吸困難となり、死に至ることもある。
その致死量はわずか1~2ミリグラム。だが、フグはこれほどの毒を体内に持ちながら、なぜ自分の毒で死なないのだろう。
テトロドトキシンは、細胞の表面にあるナトリウム・チャネルというタンパク質に強く結びつくことで毒として作用する。しかし、フグはそのナトリウム・チャネルのアミノ酸が変化する構造が普通の生き物とは違っていて、そのためテトロドトキシンが結合できない耐性があるのだ。
フグの体にはほかにも、肝臓の中でテトロドトキシンを排出したり、血漿 (けっしょう)中のタンパク質がテトロドトキシンと結合して血中のテトロドトキシン濃度を減少させたりする機能があり、中毒を起こさないのである。
フグはこの毒を自分でつくっているわけではない。テトロドトキシンは、有毒プランクトンなどの海洋微生物がごく微量ながらつくり出しており、それを食べた貝やヒトデの体に蓄積される。そして、それをさらにフグが食べ、食物連鎖で濃縮された結果、肝臓や卵巣、内臓などに蓄えられているのだ。
フグ以外にもテトロドトキシンを持つ生物は、進化する過程でナトリウム・チャネルに耐性型の変異を持ち、中毒を起こさなくなったと考えられる。
人工のエサだけを与えて育て、毒のないフグをつくる試みも行なわれている。こうして育ったフグは、普通ならもっとも毒が多い肝臓の部分まで食べられるそうで、安全性が確認されれば、気軽にフグを食べられる日がやって来るかもしれない。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
Information
おすすめ読みもの(PR)
プレゼント応募
「「NANOX one PRO・ソフラン プレミアム消臭 汗臭ブロック…」
頑固な汚れ、気になる汗臭に! お洗濯の最強コンビ
メルマガ登録で毎週プレゼント情報が届く!
新規会員登録する
読みものランキング
-
1位「知らない話が始まった…」3人組ママ友の気まずい時間/ママ友トライアングル(1)
-
2位「うちの子に限って」いじめへの関与なんて絶対ありえないと思っていたのに/娘がいじめをしていました(1)
-
3位小5の夏に経験した親友の失踪。20年後に出会ったのは、彼女にそっくりな女性で/その叫びは聞こえていたのに(1)
-
4位お尻から大量出血でトイレがすごいことに!病院を後回しにしていたら…/痔だと思ったら大腸がんステージ4でした(1)
-
5位笑顔も何もかも嘘だったんだ。いじめられていたことを4年間隠し続けていた娘/家族全員でいじめと戦うということ。(1)
読みものランキングをもっと見る
レシピランキング
レシピランキングをもっと見る
レタスクラブ最新号
レタスクラブ最新号詳細

